―Schon大橋―

黄昏時には緋色に染まる美しい白亜の大橋
北区画と西区画の間に隔てる大河を渡る橋は幾つか存在する(大橋は沿岸)
ディスコルディア
退室
……一杯だけ飲んで帰りましょうか。

(どれ程の時間ぼーっとしていただろう、風が吹くと冷えてきた体が震える。頬杖を付いたまま全身毛皮に覆われた幻獣のような姿となり縁からゆっくりとした動作で離れて橋を渡り切る頃に軽く伸びをしながら一言呟きその場を去っていく)
ディスコルディア
入室
(職務を終え、帰り際に荷物を持っている老人がいた為近くまで送り届けていた。それ故に家とは逆の方向であるシェーン大橋を通っており、中腹までくると縁に腕を掛けて一度景色を眺め)

……イイ夜ですね…。

(誰に語る訳でもなく、ぼそりと独り言を小声で呟きながら何やら悩んでいるように眉尻を下げている。縁の上で両腕を組み、そこへ体重を掛けるようにしつつ組んでいた腕は頬杖を付くべく左だけを解いて小さな溜め息を溢した)
ラディアンテ
退室
っ……そうね。

(肩に触れた手に反応し、肩越しに振り向くと確かにそうだと頷き大人しく縁から離れて相手の隣へ。要塞都市の話を聞けば聞くほどその魅了が伝わってくる)

家族…良いわね。友達、出来たらいいな…アルバちゃんがいるから、寂しくはないけれど。
宿?…アルバちゃんが良ければ、着いていくから。ふふっ、したいこと沢山考えてたの。

(彼女が歩き始めるとそれに歩調合わせて隣を歩く。橋を背に、渡り切ったところで一度ちらりと彼女の顔を横目に眺め、ニコッと笑って話す内容を考えてきたことを告げて。そのまま共に、彼女が泊まる宿へと向かっていく事だろう)

【こちらこそ、レスが遅くなったりであまり返せなかったのですが、アルバちゃんと再びエンカ出来て楽しかったです!また、次回も楽しみにしておりますのでお会いした際は宜しくお願いします!】
アルバ
退室
クーちゃん、あんまり乗り出すと落ちてしまうわ。
(橋から身を乗り出す姿に焦ったのか、はたまた距離があると、ふっと落ちてしまうような気がして不安を解消するかのように、そっと手を伸ばし彼女の華奢な肩に添えようとして。)
そ、う?ふふ、じゃあ、色んなことしましょう。ルフトは良い所よ。帝都にはない植物や食べ物だってあるし、私がどこに居るかなんて、「アルバ・マグノリアはどこにいますか」って街で訪ねていれば、すぐに分かるくらい!それくらい、皆が家族なの。きっと私だけじゃなくて、たくさんお友達だって出来ると思うの。
(勢いよく返ってきた言葉に一旦驚いたものの、己の言葉に同調し一生懸命に応えてくれる姿は嬉しく、こちらも俄に頬を朱に染める。それからルフトのことになると、優しい街の人々の姿を思いかえし、友達や温かい家族のような存在が少女にできればいいと願う。)
あんまりびしょ濡れも良くないわ。私、宿をとっているから、タオルで少し拭きましょう。…それから…これからしたいこと、たくさん聞きたいの。
(彼女は気にしていないようだが、水浸しの姿は風邪を引いてしまわないだろうかと心配になる。彼女さえ良ければ、このままともに宿へ向かうだろう。そして道すがら、何がしたい、ここへ行きたいと、これからのことを話すつもりで、橋を後にすべく歩みはじめて…。)

【なかなかレスが安定せず、申し訳ありません。アルバも同性の友達はなかなかいないので、こうしてお話できるのはとても楽しかったです!また良かったら、ぜひぜひお相手ください!では、期限となりましたので先に退室させていただきます。
お相手ありがとうございました!】
ラディアンテ
置きレス
(真顔のままそう一言で片付けるように答えたが、素直に答えた事が自分らしくないと思い表情の変化を誤魔化すべく橋から軽く身を乗り出すようにしながら景色を一瞥する)

私は好きだから!……っ、その、変な意味じゃなくて、ね。
お茶だって、おと…っ、お泊まり、だって…お付き合いしたい。私も一緒に、もっと…もっと色んな事をしたいの。

(共に雨の中お揃いの傘を手にカフェへ向かう光景を想像するだけで、胸の鼓動が早くなる。初めての友達ということもあってか、失敗したくないという想いがありそのプレッシャーに押されてか言葉は落ち着かない様子で、気付けば再び顔を赤くしている事だろう)

きっと風が気持ちよくて、良いところなのね…とても楽しみよ。
でも、私はまたアルバちゃんに会えるだけでも嬉しいわ。
私に友達なんて、今まで出来たことなかったからかも知れないけど…ずっとアルバちゃんと一緒にいたい気持ちになるの。
アルバ
置きレス
あ、戻った。別に戻さなくたっていいのに。
(背を向けられれば、行動の一つ一つが分かりやすくてクスクスと笑ったが、こちらへと振りむいたその表情が戻ってしまっていれば残念そうにして。)
本当?良かった。好きじゃないって言われたらどうしようかと…。私ね、お友達としたいことが沢山あるのよ。素敵なカフェでお茶してお話したり、お互いのお家にお泊りしたりとか!
(お揃いは大丈夫だと言われ、女の子らしい表情を見れば己の夢を分かってもらえるかもしれないと、胸に秘めていた内容を並べてみせる。不意に傘を持たぬ手を握られれば驚いたが、“私がいきたい”と言われれば嬉しくて素直に頷いて。脳裏に浮かぶのは己の住まう大地の景色で。)
勿論、案内するわ。ルフトにだって、素敵なところは沢山あるのよ。ルフトの大風車や気球、要塞都市と言われる景観、吹き抜ける風…。ああ、もっと沢山あるのだけれど、言葉にしたら時間がいくらあっても足りないから、やっぱり案内させてね。