−巨大図書館−

円形の構造で広く、壁一面にも多種多彩な古い書物から新しい書物が並び
簡素な椅子と机があるだけの膨大な書物に埋め尽くされた図書館
セリシアーシャ
退室
(その場で必要な頁を探しながら本へと集中し、内容を目で追っていく。最後の一頁を捲る頃にはしっかりとたいせつなき箇所を記憶しており、本を閉じると元あった場所へと戻すべく手を伸ばして。)
さて、少し仕事をしに行くとしよう。
(棚へとしまえば腕にかけていたコートを羽織り直し、どうやらこれから仕事をするようで身を翻して。控えめにヒールの音をたてながら、図書館を後にして…。)
セリシアーシャ
入室
(真白なタートルネックニットに同色のミモレ丈プリーツスカートを合わせて。上からペールピンク色のロングチェスターコート、赤いエナメルのパンプスを履いて図書館へと赴いて。入り口の扉へ入ったところでコートを脱いで片腕にかけて迷うことなくひとつの棚の前まで歩くと立ち止まり。)
…………あった…。
(視線を流してラベルを探すと目当ての本を見つけた先は頭1つ高いところで。届く範囲だと手を伸ばせば棚から引き抜いて表紙を一度確認して胸元で開いてみて。)
夕月
退室
ふふ、そんな風に誉められたんは初めてどす。もう少しご主人様の意思を汲んでくれはったらええのに。(自らの尾でありながら完全には御することのできないそれを相手に倣うように己とは切り離した存在として語りながらも、伸びてきた手の指先へ届かせようと振り幅を大きくしたのは意識的なもので。小さな沈黙が訪れるタイミングを待っていたかのように響いた落下音の遠く聞こえた方へと緩慢に視線を向けてから相手に目を戻せば、本を取ってもらったばかりか立ち話に付き合わせてしまったことに僅かに決まり悪そうな淡い苦笑を作り)つい引き留めてしもて、堪忍え。今日のお礼にご馳走させとくれやす。華麗に踊らはる姿、楽しみにしときますさかい。(別れの挨拶の代わりに次回への期待を唇に乗せ、本のタイトルにあった入門という単語が似合うターンを目にしてついくすりと肩を揺らし後ろ姿を見送ってから己も緩やかに1歩を踏み出し、道すがら本棚に並ぶ背表紙を何気なく眺めながらのんびりと図書館を後にして)

【こちらこそ、とても楽しいひとときをありがとうございました!またお会いした際には遊んでやっていただけると嬉しいです+】
ギルカ・アルグール
置きレス/退室
毛艶が良くてご主人様のフォローも出来るなんて最高だろ。俺もこんな尻尾が欲しかった。(まるで別の生き物のような扱いで褒めると白い尻尾の膨らみへと片手を伸ばし、直接触りはしないものの揺れた拍子に毛先が擽るだろうかという距離でよしよしと撫でるような動作をしてからゆっくりと手を引っ込め。相手の話を聞いてその笑顔を見ると、今は絵になる彼女にも自分のようにちぐはぐな時期があったのかと勝手な想像を巡らせて親近感を抱きながらその名残を探るように笑顔を見つめ。そうして暫し間をあけた時、館内のどこかで同じように高所の本を取ろうとでもしたのだろうか一冊本を落としたような音が遠くから届き、そちらへ視線を向けてから再び相手を見るとそれを切っ掛けに本来の目的を思い出した様子で告げ)
……このままだと長話しそうだからそろそろ行くな。次はお茶でもしながらゆっくり話そう、ついでに練習の成果を見せるから。(数歩歩き出した後振り返って片手を上げ挨拶をすると、その手を横へ伸ばし本を持った片手はパートナーを抱くように曲げて一度ターンをしてみせるがそれは舞踏会で見た印象を真似ただけの適当なもので、それでも機嫌が良いのだけは伝わるような軽い足取りのまま図書館の扉へと去っていき)

【そろそろ期限かと思いますので、一足先に失礼致しますね。お相手有難うございました!のんびりペースということもあって沢山は話せませんでしたが、次の機会を楽しみにしています+】
夕月
置きレス
さあて、どうやろねぇ。……なんて、いくら言うてもバレバレやろか。困った子やこと。(足を動かす相手を視線だけで追い掛け背中側、尾が視界に入ったのだろうことを感じつつ視線を斜め上へと逸らしてわざとらしくしらを切るその間も揺れる尾はそのままに、むしろ更に大きくゆらりと振れた尾を嗜めるように自分の手で捕まえてあくまで素知らぬふりで本棚の高いところを何とはなしに眺めていたものの、すぐにふっと息を吐き出し尻尾を離せば小さく緩慢にはなったが相変わらず抑えられない揺れに諦めの眼差しを落として。不躾とも取れる視線は少しも気にはならないのだが変に動くと邪魔してしまうかもしれないと思えば身体の向きはそのままに、自分もまた生粋の京都民ではないことを明かして戯けるように軽く肩を上げてみせ、こちらと同じように相手の背中側で揺れ動くものを視界に捉え興味深く見つめていたかと思うと相手の顔へと視線を戻して正しくにっこりといった笑みを向け)うちは人間の言葉を真似しとる身。ほんまもんを聞いたんはもうえらい昔の話で…半分はうちの言葉みたいなもんどす。…良かった。でも、似合わはる思いますえ。紳士なお人やとも。
ギルカ・アルグール
置きレス
合ってるなら良かった。そうだな、人によっては不快にさせるかもしれない。……キミは嫌だった?(使い方が正しいと聞くと満足げに言いはしたが続く例え話には思うところもあるらしく、同意し頷いてから僅かに上体を屈めて相手の顔を覗き。和服と相まって演者にも見える物憂げな表情を片目に見据えた後、その流れのまま本を下して1歩2歩と踏み出し、相手とすれ違うようにして横から覗き着物姿の背後を見ると、向き合った時にチラチラと見えていた揺れ動く白い尻尾へと視線を落とし前後で見せる感情の違いに肩を揺らして笑ってしまいながら、その角度からではまるで尻尾にご機嫌を伺っているようにも見える姿勢のまま問い掛け。長いカーディガンと腰布に紛れて大部分が隠れた自身の蠍の尾も相手の動きを見れば布の裾を持ち上げて緩慢に揺れ、次いで視線は尻尾の上、長い黒髪が掛かる着物の帯へと移り、相手の言う日本の民族衣装を間近で見る機会もそうないため無遠慮にその帯や模様を観察し始め。そこで使われているという言語について興味深げに言葉を返して前のめりにしていた姿勢を戻し、相手を横目に見遣ると意外という意見も当然だと笑いかけ)へー…服見てその辺りかなとは思ったけど、そういう言葉遣いは初めて聞いた。言葉に偽物と本物があるなんて変わってるな。…怒んないよ、紳士は多分こういう真似はしないからね。