管理人
コンチネンタルカップ2018
陸上版ワールドカップであるコンチネンタルカップ.
レベルもグレードも世界最高峰の大会であるが,
世間的注目度は低い(日本では特に低い).

結果を見ると
男子はDonaldThomas選手が230で優勝.
BrandonStarc選手との接戦を制した.

女子はMariyaLasitskene選手が安定した力を
発揮して200で優勝した.

https://www.iaaf.org/competitions/iaaf-continental-cup/iaaf-continental-cup-ostrava-2018-6020/timetable/byday

Thomas選手はチャンスがありながら
ここ数年なかなか勝てなかった選手の一人.
日頃たまった鬱憤を晴らせたことだろう.

何かと悪童のイメージが強いThomas選手も,なんと34歳.
高跳び界ではベテラン中のベテランジャンパー.

しかしながら,未完成度の高い跳躍(!)は相変わらずで,
ダイヤモンドリーグでは大声を出して警告を受けるなど
相変わらずのヤンチャぶりを発揮している.

まだまだ元気にやってほしい選手の一人だ.

管理人
ダイヤモンドリーグ 最終戦 2018
1 STARC Brandon AUS 2.33
2 PRZYBYLKO Mateusz GER 2.33
3 TAMBERI Gianmarco ITA 2.31
4 PROTSENKO Andriy UKR 2.31 SB
5 THOMAS Donald BAH 2.29
6 TOBE Naoto JPN 2.26

Barshim選手とLysenko選手がいない中
大激戦の試合になりました.



結果は今季絶好調のStarc選手の粘り勝ち.
Tamberi選手は完全復活を印象付ける試合でしたね.
戸邉選手も2.26で6位と健闘しました.

今年のシーズン後半に大ブレイクしたStarc選手.
高い重心をキープしたまま,速い助走で
そのまま踏み切り動作に移る独特の跳躍をします.
(欧米では曲線助走で重心を下げずに助走速度を上げるように指導されることもあります)
普通これだけ重心を上げると踏み切り動作で力が抜けてしまうものですが
うまく踏み切り動作に繋げていますね.クリアランス動作もかなり上手いです.

戸邉選手はおしくも229に失敗してしまいましたが
寒そうなコンディションの中,堂々とした試合運びでした.
上位選手とはまだ差がありますが,下位選手とは格の違いを感じさせる跳躍でした.

1位になったStarc選手も数年前に中部実業団で見たときは,
日本人選手とそれほど実力差のある選手ではありませんでした.
Starc選手のようにチャンスを掴み,大きな試合に勝てる選手が,
日本人からも出てほしいですね.あと少しです.
管理人
アジア大会2018
1位 230 WANG Yu
2位 228 WOO Sanghyeok
3位 224 GHZAL Majd Eddin
3位 224 TOBE Naoto

戸邉選手惜しくも3位でした.
衛藤選手は224で6位.

戸邉選手は予選の跳躍はばっちりでした.
決勝の跳躍はテレビの解説があった通り,
踏み切り動作での悪い前傾姿勢が影響して,跳躍を崩してしまいました.
短期間の予選・決勝,独特の緊張感で,
少し弱い部分が出てしまったのかもしれません.

衛藤選手は予選から苦しい跳躍でした.
助走も少し抑えた感じがあり,決勝を途中棄権したことからも
コンディションが万全でなかったようです.
その中で跳躍を224にまとめたところに代表の意地を感じますね.
ハチマキは頭を怪我したわけではないようです(笑).

高跳び選手なら一度くらい支柱に頭ぶつけて病院に運ばれるものです.
(私も弟も経験済)
突然,ハチマキをして現れると見てるほうはドキドキしますね.
管理人
夏の終わりに
●8/3 第71回全国高等学校陸上競技対校選手権大会

男子優勝 209 柴田涼太郎選手
女子優勝 175 大滝佐和選手

男子は好記録が期待されていましたが
予選・決勝と長時間の試合となり,気温も高かったことから
やや低調な記録に終わってしまったのは残念です.

●8/18 第34回全国小学生陸上競技交流大会

男子優勝 151 石谷優介選手
女子優勝 141 田澤凛選手

最近の小学生は背面跳びと同じような
曲線助走(J助走)で跳ぶ選手が増えてきましたね.

直線助走よりも曲線助走のほうが有利だと思いますが,習得には時間がかかります.
今後は体作り+J助走ができた選手が勝てる選手になるのかな.

●8/20・21 第45回全日本中学校陸上競技選手権大会

男子優勝 199 渡邊一輝選手
女子優勝 175 岡野弥幸選手

女子の岡野選手は素晴らしい跳躍でしたね.
特に172以降は助走スピードも上がって積極的な跳躍ができていました.
まだまだ幼い跳躍ですが立派な記録です.今後に期待ですね.

管理人
リセンコ選手 240
モナコのダイヤモンドリーグで
リセンコ選手が今季世界最高の240に成功しました.



リセンコ選手の跳躍でまず驚くのが
低い高さであっても関係なく235以上まで
体を浮かせる「バカ浮き」でしょう.
このレベルの選手にしては珍しく
低い高さであっても手抜きせずに跳んでいます.

そして最大の武器が怪我のリスクの低い踏み切り姿勢でしょう.
足首,膝,腰にうまく踏み切り動作の力が分散されており
240の跳躍であっても怪我のリスクを感じさせない
滑らかで余裕のある跳躍ができています.

普通の選手は自分の力の出しやすい姿勢を取ると
足首か膝に負荷の集中するような踏み切り姿勢になります.
練習でそうなったのか,本人の素質によってそうなったのか分かりませんが,
いい踏み切り姿勢をしていると思います.

無事之名馬という言葉があるように
怪我のリスクの少ない跳躍ができるというのは強い武器です.
これからも怪我なく記録を伸ばしてほしいですね.