1 副管理人

神凪 雛

高等部1年
神凪 雛さんのお部屋です♪
2
ほぼ何も無い空間が広がっている…。
積み上がった書物と何故か置いてある酒樽が妙な雰囲気を醸し出している。
3
〜血染めの巫女〜

…やり過ぎた、かな…。(夥しい返り血を浴びています)
いつもは追い払うだけなのに…今日は殺した。
人を襲う妖怪な以上、殺すべきだったのか…?
それとも酔った勢いで負ってしまった業なのか…。
魔を退けるのが私の役目。
結界を守るのが私の役目。
運命に翻弄されながら在り続けるだけの人形…。
私は誰…?
博麗とは?
霊夢とは?
全てが虚ろ…。
私の存在すらも嘘に過ぎないのか…?


私も変わる事が出来る…。
今日聞いたその言葉が酷く頭に残る。
私は私を見付けた上で、普通の人間に変われるのだろうか…?
熱めのシャワーで身体を流しつつ、こうして眠れない夜は更けていく…。
4
〜壊れそうな心と身体〜

血、大分流れたな…。
一応包帯を…。(左腕に包帯を巻きました)

ふぅ…もう、駄目かも…。
何のために存在してるのか…わからなくなってきた…。
それでも…(すっ、と喉元に針を向け刺そうとします)
それでも、生きろというの…私に?(しかし寸前で手が動かなくなりました)

博麗の血は私に何を望むの…?
わからない…何もかも…。
答えは、深淵の闇に包まれ…私には、何も見えない…。

今日はもう、寝よう…。
そうしないと、私は………。
5
〜幻想からの挑戦状@〜

「ん………朝…?」

久しぶりに心地良い朝を迎えた…。
腕と足に巻かれた包帯を見て昨日の事を思い出す。
滝をさ迷う悪霊を祓った後、偶然叡那さんに会い、話をした…。
そこで彼女の優しさに触れ、私は泣いてしまった…。
みっともない事をしてしまった…泣いて、弱音をはいて。
医務室の方にも迷惑をかけてしまった…。
謝る私に周りは別に良いと言ってくれた…人は互いに支え合い生きていく。
そういう事らしい…何て甘美なものなのだろう。
だけど、悪く無い…。
私も今だけはそれに甘んじておこう…。

「さて…着替えて朝食にしなきゃ…」

まだ痛む身体に鞭を打ち、ゆっくりと起き上がる。

時間はまだ早朝。
毎日朝は早いので普段は苦ではないのだが、昨日の消耗もあってか微妙に怠い気がする。

「これは着替えに時間がかかりそうね…」

独り言を呟きながら昨日の血で汚れているであろう下着を…そこでふと疑問が浮かぶ。

「私いつの間に着替えたの?それに寝間着まで…まさか…」

沸き上がる最悪の事態を想像して顔が赤くなるのを感じながら、私は痛みも忘れて着替えていた。
6
〜幻想からの挑戦状A〜

着替え終わりいつものように作り置きの朝食…ヤキソバパンをを冷蔵庫から出して机に着こうとした所で手紙が一通置いてある事に気付いた。

「ん…誰か持ってきてくれたみたいね…」

可愛いらしい包装から、誰かからの私的な手紙であることが予想される。
心当たりの無い手紙に疑問を抱きつつ贈り主の名前を見た瞬間、ドクンと胸の鼓動が高鳴った。

そこには確かに『霧雨 魔理沙』と書かれていた。
震える手で中から手紙を出して内容に目を通す。
そこで私は二度目の驚きに見舞われた。

「この人、手紙書いた事無いのかな…?(汗)」

それは何とも纏まりの無い文の羅列だった…。
お決まりの出だしからいきなり書くのが面倒になったのか丁寧な文面が話し言葉になっていた。
さらに脈絡も無く私と手合わせをしたいのだと言う…。
そして決まりが最後の「霧雨 魔理沙より お前のハートにマスタースパーク、だぜ♪」だ。
「正しく狂ってるわ…」

けどこの挑戦に応えよう、私はそう思った。
この人の事が気になったし、何故か私の事を霊夢と名指ししていた…その真意を知りたい。

動き始めた何かを感じつつ、私はパンを食べて学園へと向かった…。