1 管理人

生方 冬狐

高等部1年
生方 冬狐さんのお部屋です♪
2 生方 冬狐
〜部屋の様子〜
 
部屋の真ん中に炬燵が、壁際には小さな冷蔵庫と本棚が設置されてます。
窓辺には小さなガラスの置物があります。季節によって変えているみたいです。
3 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その壱】
 
今日の学食はいつも以上に人がいて賑やかだった。
こういう雰囲気で食べるご飯は本当に旨い。空腹と談笑は最高のスパイスだ。
 
ユナさんは明日は生蕎麦を食べるらしい。
こっそり私も生蕎麦を買って隣に座ったらどんな顔をするだろう?
騒がしい人が嫌いらしいが、だとすると私は嫌いな部類に入るのだろうか。
 
葉月先生と小夜先生は非常に仲が良い。
正直羨ましい。
私にもそんな人が出来るだろうか。
出来ると良い……
 
霧崎先輩の背の高さは、私の憧れとする所だ。
私の成長期もまだ終わっていないはず。そう信じる。
 
真帆さんの能力は実に面白いものだ。
ただ凍らせるだけでしかない私の能力と違って、ずっと創造的で幻想的だ。
まだまだ力は伸びると思う。
頑張ってほしい。
 
寒くなってきた。私の故郷も、後1ヶ月もすれば雪の便りが届くだろうか。
4 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その弐】
 
季節が巡るのは早いもので、もう明日から11月。今年も後二ヶ月で………
と、違う。こういう事を書きたいのではない。
ああ、どうしよう。未だに心臓の動悸が治まらない。
 
射撃訓練をするつもりで入った訓練室。
そこにはすでに先客が居た。
リステア先生と真帆さんが。
 
歴史の授業は好きなので、リステア先生の顔はよく覚えているが、実際に話をしたのはこれが初めてだ。
二言三言言葉を交わしただけだったが、その優しい雰囲気は伝わってきた。
先生も氷を操る術を能力としているようだ。
次の機会が在れば色々と教えて戴きたい。
 
そして、真帆さん。
 
氷の生成を練習している最中、不注意で指先をホンの少し切ってしまった。
生憎、そのときの私はガーゼも絆創膏も持ち合わせていなかった。
その私の指を、彼女はいきなりくわえた。
止血の為の応急措置だったらしいのだが…
何故だろう、その時からだ……心臓の動悸が治まらないのは。
お陰でその後何を言ったかはよく覚えていない。
 
……もう寝よう。
これ以上の夜更かしは体に悪い。
明日はどこか面白い展示をやっている美術館を探してみよう。
5 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その参】
 
グラウンドにて九条先輩に出会う。
相変わらず人を寄せ付けない、寄せ付けようとしない雰囲気を持つ人だ。
それでも話してみれば以外と良い人だと分かる。
なぜあれほどまでに独りになろうとするのか、それは分からない。
先輩には先輩の事情があるのだろう。
そう、赤の他人の私が立ち入ってはいけない。
そんな理由が。
 
その後しばらくして、真帆さんがやって来て少し話した。
薄着で外に出てきたようで、寒がっていた彼女に私はコートを貸してあげた。
コートの中に銃を仕舞ってなくてよかったと思う。
アレがあると重たくて真帆さんが着れなかっただろう。
危ないし。
 
動物園に行く約束を真帆さんとした。
非常に楽しみだ。
彼女は可愛い。
いつの間にか彼女を大切に思っている自分がいる。
可愛い後輩として、友人として、
(そう友人としてなのだと思う。思うのだが………)
あの娘を大切にしたい。
してあげたい。
 
 
しまった……。
クシャミでノートに唾が飛び散ってしまった……
正直に書こう。
実は寒かった………
6 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その四】
 
失態……そう失態だ。
不用意な発言で真帆さんに暗い顔をさせてしまった。
何をやっているんだろうな、私は。
 
能力の訓練、いや本当は特に何も目的もなく向かった訓練室。
そこに居たのは初対面となる二人の先輩と、真帆さん。
この三人だった。
 
藤枝美紗先輩。
まるで砂糖菓子のようなフワフワとした可愛い先輩だった。
いや、マシュマロか?綿菓子………
とにかくそんな感じの先輩だ。
それにしても、真帆さんに言っていた『お相手』とはなんのことなんだろう?
 
それから紗香さん。(先輩と呼んでほしくないとのことなので、あえてこの呼び名で)
彼女の金属を自在に操る能力は凄かった。
質量保存の法則を覆すか。
私には思いもよらぬアプローチだ。
私なら複合素材にして軽くするということでも考えるだろうか?
いや、銃じゃないんだ。
あの手の武器は軽くすると使い物にならない。
それに『銀』であることに意味があるのだろうし。
…下手の考え休むに似たりだな。
餅は餅屋、紗香さんが質量保存の法則を超越出来ることを祈ろう。
 
そして真帆さん……
彼女に暗い顔をさせてしまったことがこんなにも心に突き刺さる。
本当に何をやっているんだろうか、私は。
彼女のことが気になってならない。
どうしてだろう?
 
ちょっと昔の事を思い出してしまった。
少し沈んだ…
いや、私が暗い顔をすると……
 
真帆さんから返してもらった愛用のハーフコート。
少し真帆さんの匂いがするような気がする。
当分クリーニングには出さない事が決定した。
7 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その伍】
 
小腹が異様に空いたので食堂に行ってみた。
いつ行っても随分と人が居るもんだ。
 
保健教諭のソフィア先生に会った。
保健室を利用したことの無い私は、この先生と話す機会があまり無い。
優しそうな感じの先生だった。
たまには保健室を利用するのも良いかもしれない。
 
リオンさんという方からカレーまんを頂いた。
自分の食料を他人に分け与えるのは相手を仲間と認めた証。
そう私は考えている。
彼女にはいつかお礼をしなければ。
 
ポーニーテールの美人(りそなさんです)からチェックを入れられた。
何故だろう。
少し悪寒がした。
名前を聞きそびれたのが残念だ。
今度会ったら聞いておこうと思う。
 
革ジャンを着たオッドアイの人(枝葉さんです)からなにやら誤解を受けたようだ。
私は人間は食べないと言うのに。
彼女からも名前を聞きそびれた。
やはり今度会ったら聞いておこうと思う。
ついでに誤解も解いておこう……
 
凪刃先生は良い先生だった。
数学(と化学)の授業中に寝てると、チョークの代わりにハリセンか重力波が飛んでくるので、正直最初はあまり良い印象はなかった。
やはり実際に話してみないと、その人の良さは分からないものだ。
無理強いしても……か。
もしかしたら、あきれられてるのかも……
あんなに良い先生を困らせてしまって、ちょっと情けない気持ちになってしまった。
次からはもっと真面目に授業を受――――(字がにじんでいて読めません)
 
頑張ろう。
8 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その六】
 
昨日は色々な事がありすぎた。
何から書こうか…
うん、やはり順番に。まずはカフェから……
 
カフェテリアに集った人達。
ユナさん、ティーナさん、枝葉さん、真帆ちゃん。
昨日はカフェは大盛況だったな。
 
ユナさんについ長々と美術館について語ってしまった。
たが最後まで静かに聴いてくれた。
ああいう反応は珍しく少し嬉しい。
芸術が好きとのこと。やっぱり気が合いそうな予感。
彼女の演奏は非常に素晴らしい。
また聴きたい。
 
ティーナさんはツンデレ。
以上。
……いや、これ以上書くことがないくらい完璧なツンデレなのだ。
あと狐耳で地獄耳だった。
 
一昨日学食で出会った革ジャンの人、枝葉さん。
誤解が解けたのみならず、甘味仲間として非常に意気投合。
遂にはブラザーとまで呼び合う仲に。
戦場帰りらしい。
戦場か……あの砂埃の空気が今は遠く……
時々寂しそうな目をするのがとても気になる。
私は良い友達になれるだろうか。
 
真帆ちゃんにパフェを掬って食べさせる、所謂『あ〜ん』をやってみた。
深い意味はない。
単なる気まぐれだ……たぶん。
ともあれ、やってみて判ったことが一つ。
アレは非常に恥ずかしい。
今気付いたが、あれは所謂『間接キス』というものじゃないだろうか?
………さらに恥ずかしい。
少し嬉しい?
 
その後夜になって旧校舎に盗掘に出かける。
狙いは書庫の魔導書。
途中で紗香さんと枝葉さんに出会ったのだが……そもそも人に見つかった時点で寮に戻れば良かったのだ。
目的を終えて旧校舎から出た所で凪刃先生に見つかってしまった。
私一人が怒られるならまだいい。
紗香さんと枝葉さんが上級生だとして残されてしまった。
私は先に帰された……
二人には本当にすまないと思ってる。
そもそも言い出しっぺは私なのだから。
私のせいで二人が怒られると思うと…いやもしかしたら階級降格かもしれない。
どうしよう……
自分の迂濶さを呪いたくなる。
本当にごめんなさい……
9 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その七】
 
テスト勉強の合間にこれを書いている。
いわゆる気分転換、もとい現実逃避というヤツだ。
……細かいことは気にしない。
 
訓練室にて──
凪刃先生はやはり良い先生だった。
気分転換に訪れた訓練室で偶然遭遇したのだが、本当に私のことを心配してたのだろう。
できればもう心配は懸けたくない。
因みに罰として数学の特別試験を命じられた。
階級降格とかに比べれば、かなりの恩赦なのだろうが……
正直きつい。
それから真帆ちゃんに書庫で見つけた操影術を記した本を渡した。
喜んでもらえたようで何よりだ。
私も嬉しくなる。
 
温室にて──
だが、無理はしてほしくない。
訓練が終わった後の真帆ちゃんは非常に疲れていたようで、私の膝で横に寝かせた。
真帆ちゃんの事がとても気にかかってしかたがない。彼女に感じてるこの感情はなんだろう?
ちょうど温室にいた葉月先生にその事を相談すると、それは恋をしているのだと言われた。
少し戸惑ったが非常に納得。
そうか私は真帆ちゃんの事が好きなんだ、と。
だが気付いた所でどうすればよいのだろう。
私も真帆ちゃんも同じ女性で、おまけに真帆ちゃんは恐らく私の事は仲の良い先輩としか見ていないのではないか。
正直少し苦しい。
どうすればいいのだろう?私のこの恋は?
 
甘味仲間にして特別試験ブラザーたる枝葉さん。
彼女なら信用が置けそうな気がする。
こんど相談してみようか。
 
 
 
【ノートの端の走り書き】
もうだめッス〜……数学ムズいッス〜……あぁぁぁぁ………
10 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その八】
 
試験勉強の合間に、気分転換としてグラウンドまで足を運んだ。
そこで会った猫耳の女の子。
初等部の雪乃ティセさん。
非常に可愛いらしかった。
あのぴょこぴょこ動く猫耳が……たまらん…
彼女も色々事情がありそうだった。
もちろん秘密は厳守する。
私の名前。『冬の狐』に誓って。
 
その後、保健教諭のソフィア先生が来た。
先生がまさか天使だったとは。
会話の途中で少しほど昔の事を思い出し気分が沈んだ。
私の地獄行きは既に予約済みだ。
今から天国行きのフリーパスを予約するのは無理だろう。
 
気分が沈んだ私はどうかしてたんだろう。
気付けば足は訓練室に向かっていた。
真帆ちゃんの姿を求めて。
 
案の定、そこに真帆ちゃんは居た。
思わず抱き締めてしまったが……
危なかったな。
あのまま抱き締めてたら、全てをぶちまけていた。
人は誰だって秘密を抱いて生きている。
それを誰かと共有することも出来るが。
私の物は墓場まで持っていった方が良い代物だ。
彼女の事が好きだからこそ、伝えたくはないのだ。
ごめんなさい、愛する真帆ちゃん。
 
いかん。最近書くことが暗いような気がする。
これは私らしくないだろう。
私のは取り柄は元気と笑顔。
明日も頑張っていこう。
 
特別試験まで後2日─
11 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その九】
 
枝葉さんとソフィア先生にお説教されてしまった。
確かに私は臆病になりすぎていた。
隠していた傷痕を抉るのが怖くて……
自分が傷つかない様にと。
真帆ちゃんが苦しんでいるのにも気付かずに………
今ならまだ間に合うはず。
私は真帆ちゃんのことが好きだ。
好きで好きでたまらない。
そう、同じ女性同士だとか私の過去だとか、その様なものは、もはや関係ない。
真帆ちゃんの笑顔が見たい。
真帆ちゃんに苦しい思いをさせたくない。
今の私は、それしか考えられない。
私に出来る全てのことを彼女にしよう。
真帆ちゃんの助けになりたい。
 
真帆ちゃんになら私の秘密を話せるかもしれない。
かつてPMC(民間軍事企業)の戦闘要員として汚れ仕事を請け負っていた、あの忌まわしい日々の事を。
 
後押ししてくれたソフィア先生と枝葉さんの二人に最大限の感謝を。
 
そういえば、枝葉さんはどうしたのだろう。
あの症状、風邪などでは無い。
隠してたみたいだが、吐血していた。
私の鼻は誤魔化せない。
私は……どうすれば良い?
友達をこのまま見捨てる事は出来ない。
旧校舎深部……医療関係のデータがある第三保健室なら、何か手がかりがあるだろうか?
 
閑話休題──
バランスを取るため少し明るい話題も入れよう。
紗香さんのことだ。
好きな人がいるらしい。
ブラザー(枝葉さん)は、それが誰だか知っているみたいだが。
……幸せな結末を迎えると良い。
紗香さんと名も知らぬ誰かの幸せを祈って。
 
そういえば特別試験が終了した。
この三日間やれるだけの事はやった。
人事を尽くして天命を待つ。
きっと良い点数が取れている事だろう。
……いや、取れてますように。
12 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・その拾】
 
嬉しい。
真帆ちゃんに好きだと言えて、
真帆ちゃんからも好きだと言われて。
ああ、私は今なんて幸せなんだろう。
世界中の幸福を独り占めしている気分だ。
昨日までの臆病な私に言ってやりたい。
私は今こんなにも幸せだと。
 
あの異形の闇。
あれが、真帆ちゃんが抱えていた悩みだったのか。
それに今まで気付いてやれなかったのは、正直悔しい。
たがこれからは、いつでも私が真帆ちゃんの傍に寄り添おう。
彼女の力になろう。
私は真帆ちゃんが好きなのだから。
 
助けてくれた九条先輩、霧崎先輩、ファルシア先輩。
相談に乗って下さった葉月先生。
後押しをしてくれたソフィア先生。
そして、私のこと叱ってくれた枝葉さん。
 
支えてくれた全ての人に感謝します。
ありがとう。
 
 
 
【ノートの端の走り書き】
ふあぁ♪嬉しいッス♪
……でも考えてみたら……人前で…キスを………
ふやぁぁ!?ちょっち恥ずいッスよ〜!
……でも嬉しいッス♪
13 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾壱】
 
枝葉さんの過去にあれほど壮絶な辛い出来事が有ったなんて。
普段の彼女からは想像も出来ない。
今まで独りで全てを抱え込んでいたのか。
 
組織や企業なんて、何処もやることは同じだ。
効率のみを追求し、人の心を黙殺し、挙げ句にこういう悲劇を大量に産み出す……
何処もやることは変わらない……
 
枝葉さんの力になりたい。
真帆ちゃんとの件では本当に世話になったし、それに枝葉さんは何物にも替えがたい大切な友人なのだ。
彼女を助けたい。
 
世界中に散らばるかつての戦友達。
そのネットワークは今でも生きている。
それを使えば隠蔽された情報も、市場に出回らない品物も手に入るだろう。
あの忌まわしい過去がこんな所で役に立つとは……
14 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾弐】
 
訓練所にて凪刃先生に出会う。
過日の特別試験の結果を尋ねたところ、満点だったとのこと。
信ジラレナイ。(By.ミスターひるまん)
私の人生において、数学で満点を取ったのはこれが初めてである。
正直嬉しい。
……まさかこれが最後ではあるまいな。
 
同じく訓練所にて。
霧崎先輩の剣技が冴え渡っていた。
真帆ちゃんとの一件で倒れた時は心配したが、もう大丈夫そうだ。
九条先輩が寮まで連れ帰った事を教えると、顔を赤らめていた。
嬉しかったのだろうか?
九条先輩は格好良い。
その為憧れる生徒が先輩後輩問わず大勢いる。
霧崎先輩もその一人だろうか。
 
 
昔の仲間に連絡が着いた。
これで必要なものが手に入る。
私の過去はたぶんこの為にあったのだろう。
大勢の人をこの手に掛けてきた私だが、それでも大事な友達の事を助けたい。
枝葉さんは藤枝先輩に思いを伝えられただろうか?
15 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾参】
 
なにをやってるんだろう。
今日の私はどこかおかしかった。
夏葉さん、そう枝葉さんの妹がこの学園に来たのだ。
……喧嘩してしまった。
彼女が枝葉さんに会わないというのも、何か理由の有っての事なんだろう。
それを斟酌せずに勝手な事を言ってしまった。
自己嫌悪で押し潰されそうになる。
私がここまでお節介だったとは。
 
自己嫌悪ついでにもう一つ。
いくら旧校舎は魔物が出るからといって、誰彼構わず銃口を向けるのは止めるべきだ。
こればかりは体に染み着いた動作とはいえ、やられた方はいい気分はしないだろう。
セルファさんには悪いことをした。
 
途中で昔の私に戻りかけたことといい、嫌なことを思い出したことといい、まったく今日は厄日だな。
本当に、何をやっているんだろうな、私は。
 
そういえば、枝葉さんの手が更に冷たくなってきていた。
末端まで体温が届かないという事は、血液の循環にまで支障が出ているのだろうか。
結局私が出来ることは何一つ無いのだろう。
……本当に自分に腹が立つ。
16 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾四】
 
さて、どうしようか。
 
真帆ちゃんに私の過去を話した。
私がかつて傭兵だったこと。
この手で多くの人を殺めて来たことを。
全てを聞き、それでもなお私と一緒にいてくれる。
私の罪を一緒に背負ってくれると言ってくれた真帆ちゃんに、私は本当に……
いくら感謝しても足りないくらいだ。
 
真帆ちゃんに『妹』になって欲しいとお願いした。
返事は次に会ったときに。
どんな返事が帰ってきても構わない。
少し怖いが……。
私は大好きな真帆ちゃんを、ずっと愛し守りたい。
『冬の狐』の名前に懸けて。
 
それから、
夏葉さんから貰った『対魔ウィルス』。
身体中の『魔』を消滅させ、人体の細胞に置き換わるという危険な代物。
これを使えば枝葉さんが助かるかもしれない。
だがウィルスはこの瓶一つきりだ。
使えば夏葉さんは……
とにかく、暫くは様子を見よう。
紗香さんの薬が間に合えば、これを使わなくてすむ。
そうすれば、夏葉さんも助かる。
彼女にも生きて欲しい。
 
枝葉さんの色ちがいの片目。
夏葉さんが傷つけたものらしい。
それが原因で夏葉さんは枝葉さんに会おうとしない。
会う勇気が持てない。
二人の為に、私は何が出来るだろう。
こんな私でも、何かをしたいのだ。
大好きな友達のために……
17 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾伍】
 
今日はおそらく、一生忘れられない日になるだろう。
運命の泉にて、ついに真帆ちゃんと『姉妹』の絆を結ぶことができた。
『姉』として、真帆ちゃんの事をずっと守り、愛していく。
あの場所で、私はそう誓った。
 
嬉しい。本当に嬉しい。
ああ、もうこの嬉しさを文字で表すことができない。
真帆ちゃんの温もりがまだ、この腕の中に残っている気がする。
このままこの幸せな気持ちを抱いて、とりあえず今日はもう寝るとしよう。
18 結城真帆
―真帆の独り言―

ここが冬狐さんの部屋………あぅ、なんだか緊張しますの………
ふわ……冬狐さんの匂いがいっぱいですの……
あのベッドで冬狐さんが………って、いったい何を考えてるんですの!?
あう〜、私のバカバカバカ〜!(真っ赤になってしまいました)

(早速書かせていただきました♪)
19 生方 冬狐
【学生寮の自販機の前で】
 
えーと私はカフェオレで、真帆ちゃんは、っと…………
誘っちゃったッスよ〜♪
私の部屋に…
真帆ちゃんを……
ふわ!今更ながらドキドキしてきたッス。
って、別にやましい気持ちは無いッスよ!
(顔を赤らめて)うわ〜、でも今まで誰も自室に招待したことがなかったからな〜。
部屋、散らかってなかったッスよね。
見られてヤバいものは〜………
うん、ないないッス。
 
…………って!!
今の顔を見られる方がよっぽどマズイっすよ;
(顔が真っ赤になっています)
 
 
 
 
(こちらこそ、書き込んで戴いてありがとうございます♪)
20 生方 冬狐
【寮へと帰る途中…】
 
ティーナさん……いや。
あの二人ならダイジョブそうな気がするッス♪
(手にしたスケッチブックを見ながら)
葉月先生…ありがとッスよ♪
へへ♪
うん、真帆ちゃんにこんど会ったら誘ってみよ。
動物園と美術館、どっちに行こうかな♪
21 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾六】
 
なんだろう。ここ数十分の記憶が曖昧だ。
たしか私は学食に夜食を食べに行ったはず。
そこでカティアちゃんといううさ耳の子と会って………
だめだそれから先が思い出せない。
それにこの走り書きはなんだ?
私に何があったんだ?
 
 
【ノートの端の走り書き】
 
ワタシノゼンセハアメリカシロヒトリダッタ。
アノコロハヨカッタ。
キミノゼンセハナンダネ?
22 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾七】
 
恋は人を変えるのだろうか。
一昨日カフェテリアで会ったユナさん。
昨日温室で会った九条先輩。
どちらも以前より雰囲気が柔らかく、優しくなっていた。
愛する人を得て、その事であの二人は良い方向に変わっていったのだろうか。
二人とも、お幸せに。
 
それにしても、昨日は失態だった。
口が滑って九条先輩にティセちゃんの事を喋ってしまった。
秘密にすると約束してたのに。
相手が九条先輩だったのは不幸中の幸いだったのかもしれないが………
九条先輩は気にするなと言っていたが、やはり今度ティセちゃんに会った時に謝っておこう。
 
そういえば、今日美術の時間に提出した素描の宿題が良い評価だった。
A−(エイ・マイナー)。
部屋にあったティッシュの箱を描いたのだが、自分でも上手く描けてたと思う。
今度真帆ちゃんをモデルに人物画を描いてみようか?
引き受けてくれるだろうか?
23 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾八】
 
夏葉さんと紗香さん。
この二人をニックネームで呼んでみた。
夏っちゃんとすずちゃん。
そう呼んでみた。
うん、なんだか良いな。
夏っちゃんからは冬(ふゆ)ちゃんと呼んでもらった。
すごく嬉しかった。
 
夏っちゃんから預かった『対魔ウィルス』をすずちゃんに渡した。
すずちゃんなら、少なくとも私が持ってるよりはアレを活かせるかもしれない。
ブラザーや夏っちゃんを苦しめてる病が早く治ると良い。
本当に…早く。
 
夏っちゃんも『姉妹』の絆を、愛する人と結んだようだ。
枝葉さんと仲直りしてから夏っちゃんはすごく明るくなって、愛する人を得たからだろうか、更に可愛くなった。
そのことが私はとても嬉しい。
24 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・拾九】
 
明け方─
いやこの季節はまだ外は暗いままだ。
今私は自室のベットでこれを書いている。
隣で眠る真帆ちゃんの寝顔を見ながら。
 
昨日グラウンドで真帆ちゃんと会い、私の部屋で一緒にお喋りをして………
途中で眠くなって、私が先に寝たのだったか。
少し仮眠をとるつもりで寝たので、薄手のタオルケットしか掛けてなかったが、起きたときにはきちんと毛布が掛けられていた。
そうか……
真帆ちゃんが掛けてくれたのか。
ありがとう。
 
隣で眠る彼女の横顔は、思わずキスをしたくなるぐらい可愛い。
学校まではまだ時間がある。
もう少しだけ、一緒に眠るとしよう。
25 真帆
―明け方、少し目が覚めて―

……ふぁ………えっと、昨日はどうしたんだっけ?
………そうだ、昨日は冬狐さんの部屋に来て、それで……冬狐さんが先に寝ちゃって、寒そうだったから毛布をかけて、隣で寝ちゃったんだっけ………
まだ学校まで時間あるし、もうちょっと一緒にいよう………
おやすみなさい、冬狐さん……(冬狐さんに寄り添いながら眠りにつきました)

(書き込ませていただきました〜)
26 生方 冬狐
【冬狐雑記帖・弐拾】
 
カフェテリアにて─
生徒会会計のアリサさんに出会った。
…話が私の銃の事に及んで、つい昔の感覚が甦ってしまった。
私自身、汚れ仕事を繰り返してきた過去を悔後してはいるが、やはりあの感覚は抜けないようだ。
(少し言い訳染みているが)
魅力的な獲物を前にした時の、あの高揚感が……
私は結局……どこまでいっても………
傭兵『狐』だと言うことか。
27 生方 冬狐
【夜が明ける前に…】
 
(隣で眠る真帆さんを見つめながら)
……ありがと、真帆ちゃん。
私のこと、受け入れてくれて。
私、ちゃんと過去を背負うよ。
真帆ちゃんが一緒に居てくれるから、私、もう過去に潰されたりなんかしないよ?
私のこの力を、あなたを守るために使いたい……
(真帆さんを抱き寄せ、唇に口づけをし)
このキスに誓わせて……
あなたと共に生きることを……
(真帆さんを抱き締めたまま、再び眠りにつきます)
28 真帆
―まどろみの中で―

………唇に感触が……そうか、キスをされたんだ
一緒に寝てほしいと言われた、私を必要としてくれた
それがとても嬉しい
暖かい………おやすみなさい、冬狐さん……(冬狐さんの胸に顔を埋めながら眠りにつきました)

(また書き込ませていただきました)
29 生方冬狐
【いざ!天姫選挙にエントリー!】

っと言うわけで、天姫選挙のエントリー完了ッス♪
ふわぁ、ドキドキっすね。
真帆ちゃんに「一緒に天姫選挙に出て欲しい」って言った時はもう、もしかしたら断られるんじゃないかって。
へへ♪こうなったら狙うは天姫の座ッスよ!
真帆ちゃんと二人で、学園の頂点に立ってみせるッス!
30 無名さん
【冬狐雑記帖・弐拾壱】

昨日は具合が悪くて医務室に鎮痛剤を貰いに行った。
なぜか姉御(アリサさん)が保険医の格好をしていた。
姉御の力を羨ましいと言ったら叱られてしまった。
自分にしか出来ない事を何もしないで、他人の事を羨むな、と。
──私にしか出来ない事。
真帆ちゃんを守ること、裏切らないこと。
もうすぐ天姫選挙も近いのに、姉である私が確りしなければ駄目だったな。
うん、私が真帆ちゃんをぜったいに守ってあげる。

霧崎先輩も天姫選挙に出るみたいだ。
先輩の妹がどんな人なのか解らないけど、強力なライバルの出現だな。
私と真帆ちゃんももっと頑張らないと。
31 生方冬狐
【冬狐雑記帖・弐拾弐】

切り裂きジャックに襲われた。
などと他人に話したら、十中八九悪い冗談だと思われるだろう。
………実際襲われたのだ。

学園の奥まった所──
滅多に訪れる人もいないその場所に、廃墟となった施設がある。
その廃墟で、私は二人の人物と会った。
一人は流月さん。
盲目の少女。
姉御の義妹だと言っていた。
まるで生きる事にすら遠慮しているような……
儚げな女の子。
……私は、彼女に掛けるべき言葉が見つからなかった。

そしてもう一人──
件の『切り裂きジャック(自称)』こと、アリカさん。
いきなり物陰からナイフを投げられた時は正直、死を感じた。
当然の如く私も反撃したが、今思えばあれは………
流月さんを守ろうとしていたのではないだろうか?
アリカさんの肩を撃ち抜いてしまったのは、申し訳ないと思う。
それにしても、一度死んだ身とはどういう意味なんだろう。
自ら切り裂きジャックを名乗ったことといい、どこまでが真実なのか分かりかねる。
痛みを感じていない様だったが………

私が廃墟に入ったのを見て、真帆ちゃんも一緒に入ってしまった。
危うく真帆ちゃんを危険な目に合わせるところだった。
素直に反省。
次からは、見つからないように細心の注意を払おう。
32 生方冬狐
【天姫選挙前夜】

(お茶を煎れながら真帆さんの方を振り向き)
天姫選挙、いよいよ明日からッスね〜。
真帆ちゃん、やっぱり緊張してるッスか?

まぁやるからには全力を尽くすッスけど…
もし負けたからといって、それがどうしたって感じッス。

私の妹は真帆ちゃんだけ。
天姫になろうと、なれなかろうと私にとって真帆ちゃんが最高の妹で………
そして、最高の恋人ッス♪

……だから、もし負けても……
自分のせいだ〜、とかそう言うのは……
思わないで欲しいッス。

私は真帆ちゃんさえいれば、それだけで幸せなんスから♪
33 削除済
34 結城真帆
―真帆の気持ちは―

冬狐さん………ありがとうございますの…♪
………緊張してないって言ったら嘘になりますの………

でも、今のを聞いて大分楽になりましたの♪
どうせなら勝ちたいですけど………うん
私にとって最高の姉である冬狐さんがいれば、勝ち負けはどちらでもいいですの♪

私も………冬狐さんさえいてくれれば、それ満足ですから……♪


【書き込ませていただきました♪、削除パスは1235ですので〜】
35 冬狐
【天姫選挙前夜A】
へへ♪
そう言ってもらえるとスゴク嬉しいッスよ♪

私に、真帆ちゃんが居てくれて良かったッス。
あの学食での出会いから随分経って。
今こうして一緒の部屋で過ごせるのが、今の私の幸せッス♪
大好きッス、真帆ちゃん♪


(いつもありがとうございます♪>紅さん)
36 冬狐
【冬狐雑記帖・弐拾参】

クラスメートに頼まれた依頼をこなす為に旧校舎にて探索を行う。
それにしても、昨日の旧校舎は異様なほど魔物の数が多かった。
正直、あそこで真帆ちゃんが来てくれなければ命を落としていたかもしれない。
真帆ちゃんには、いつも心配をかけてばかりいる………
頼れる姉になりたいのだが、現状むしろ私の方が真帆ちゃんに頼りっぱなしな気がする。
……もっと、精神的に強くなりたいと思う。

そういえば、昨日も件の切り裂きジャック──
アリカさんに出会った。
あの凄まじい戦闘能力、そして圧倒されるような殺気………
間違いなく、あれは幾度もの修羅場を潜り抜けて培われた物だ。
あながち………
切り裂きジャックだと言うのも、嘘ではないのかもしれない………
流月さんを探していたようだった。
流月さんの名を呼ぶときだけ、アリカさんの殺気が薄れたような感じがする。
もしかして……?
37 生方冬狐
【温室から一緒に……】

(真帆さんを抱いたまま部屋の扉を閉めて)

にはは〜♪ごめんッス;
ほんのイタズラのつもりが、まさかこうなっちゃうなんて;
え〜とダイジョブっすか?
真帆ちゃん?

(真帆さんを部屋の中へと連れていきます)
38 真帆
―変な感じ?―

(まだ顔を赤く染めて)
は、はい、なんとか………
ご迷惑をかけてごめんなさいですの………

なんか………首をなめられたて、耳を噛まれた時、よくわからない感じがして………
なんだか力が抜けちゃって………

あ、あの!
あれって、一体なんだったんでしょう……?


【書き込ませていただきました♪、削除パスはいつも通り1235なので〜】
39 生方冬狐
【ふわ!?それは〜……】

あ、あれって…………
(顔が真っ赤になっています)

…………え〜と〜;
私の口から説明するのは恥ずかしいといいますか〜……
大人になると解るといいますか〜………

そ、その、真帆ちゃん?
どんな感じだったッスか?


(ありがとうございます♪)
40 真帆
―何なんだろう………?―

えっと、その………ビリッとしたと言うか
何だか体に電気が走った感じと言うか………

その………なんだか、頭が真っ白になっちゃって、ふわふわぽわぽわって感じでした………

えっと………よくわかりませんよね?、すいません;
41 生方冬狐
【////…………】

あ、えーと……
よく分かるっす//(ぇ)

えと、不快じゃなかったっすか?
真帆ちゃんが嫌だったら…私その……
(不安そうに真帆さんを見ています)


………ねぇ、真帆ちゃん?
……私にも、やってくれないッスか?
私が真帆ちゃんにしたことと、同じこと……
(ハッとなって)
って!なに言ってるっすか私は;
ゴメン、忘れてッス〜;
42 真帆
―初めての………―

あの………えっと………嫌じゃなかったですの
と言うか………その………少し気持ちよかったです………///(顔を真っ赤にします)

ふぇ………同じことを、ですの………?
あの………私も、冬狐さんにしてあげたいですの………(冬狐さんに抱きついて首筋をペロペロと舐めます)


【えっと………大丈夫でしょうか;】
43 生方冬狐
【ふわ!………///】

ん、う………ふ、うぁ……
ま、ほちゃ…ん…
や!んぅ……
ふ……う、ひゃひゃひゃひゃ♪
(いきなり笑いだし、真帆さんからパッと離れます)

あはは〜♪
ごめッ♪くすぐったすぎッスよ♪
うぁ〜〜、やっぱ私、首が弱いッス;

うん;
もう夜も遅いし、寝よう寝ようそうしようッス;
(うぁ〜…あのままやられてたら、ぜったい危なかったッスよ;)


(そう言うと、耳まで真っ赤になりながらベットへと入っていきました/年齢制限が付きそうですか;)
44 真帆
―おやすみなさい……♪―

あ………(ちょっと残念そうにします)
………もう少しやっていたかったですの……(小さくポツリと呟きます)

うにゃ………冬狐さ〜ん………(そのまま冬狐さんのすぐ側で横になり、眠ってしまいました)


【まあ、これぐらいなら大丈夫だと思います】
45 生方冬狐
【冬狐雑記帖・弐拾四】

色々な事が起こりすぎて疲れた。

旧校舎で魔物に襲われてた人(春蓉さん)がいた。
私と真帆ちゃんの二人で加勢して、何とか事なきを得たが……
その後が問題だった……

突如現れた悪魔。
漆黒の翼を持つその悪魔は、余りにも強大な存在だった。
対峙しただけで解った………こいつには勝てないと。
私の中の傭兵の勘が激しく警告する。
早くこいつから逃げろと。
だけど……私の傍には真帆ちゃんが居て、怯えていた。
私が何とかしなきゃ……
私が真帆ちゃんを守るんだ。
次の瞬間、頭を支配していた考えは、ただそれだけだった。

正直、その悪魔は強かった。
私も真帆ちゃんも、その場にいた二人の人(春蓉さんと雪花さん)も、何度も危ない目にあって………
危うく真帆ちゃんが切り裂かれそうになった時、薙刀を持った人(雪花さん)が助けてくれた。

対峙したその悪魔……いや女の人は、私達に死にたいと言ってきた。
死んで楽になりたいと……
哀しそうな目をして。
そんな目を見せられたら、許さない訳にはいかないじゃないか……
結局、私は止めを差すことはなかった。
情報屋の人(春蓉さん)が、その女の人(儚さん)を治癒していた間に、私と真帆ちゃんはその場を後にした。

そういえば……名前を聞き忘れていた。
今度会ったときにでも聞いておこうか。
46 生方冬狐
【冬狐雑記帖・弐拾伍】

<海岸に於ける釣果>
・空き瓶×13本
・悪霊×1体
・伊勢海老×1尾
・真鯛×1尾
・鰻×1尾
・メカシーラカンス×1機

釣りをする筈がなぜか戦闘になってしまった。
いや、原因は私にあるのだが。

海中から釣り上げた青磁の壺に、よもや悪霊が封じてあるとは夢にも思うまい。
うん、だれだってそうだ。
その筈だ。

だがそれ以上に驚いた事が………
隣で釣りをしていた女の人(めちゃくちゃカッコイイ)が釣り上げたシーラカンス。
それも機械仕掛けのメカシーラカンスが、悪霊に取り憑かれたキハダマグロを粉砕したのだ。
自分でも何を書いているのか、よく分からなくなってきたが………
確かに私の目の前で起きた事実なのだ。

件のメカシーラカンス。
その女性(超絶カッコイイ)から貰い受け、現在私の部屋の窓際に飾っている。
何度見ても珍妙な逸品だ。

それにしても、かの女性(べらぼうにカッコイイ)は、どんな大物を狙っていたのだろうか?
次々と釣り上げる高級魚介類に目もくれず、一心に釣竿を振るその姿(カッコイイカッコイイ、もうめちゃカッコイイ)は正しく、太公望と呼ぶに相応しいものだった。
きっと私には釣り上げる事すら叶わない、海の主とも言うべき幻の魚を狙っていたに相違ない。

私を悪霊から助け、名も言わず去っていくその後ろ姿は、余りにもかっこよかった。
(てかホントにカッコイイんスよ!!)
47 生方冬狐
【屋上の続き……?】

(冬狐の自室のベットに真帆さんを降ろし)
あ〜………えっと……
真帆ちゃん?
(赤面しながら、真帆さんの隣に座ります)
48 真帆
―初体験……?―

あ、あの、えっと………(うつ向き、もじもじとしています)

……は、初めてなんで優しく………(ぇ)

(え〜書き込ませていただきましたが………ちょっと暴走気味です……削除パスは全部1235です)
49 生方冬狐
【優しいキスを……】

真帆ちゃん……うん♪
やさしく……ッスね……
(真帆さんの左頬を触れ、そのままキスを……
右手で自分のシャツのボタンをはずしています。)


(書き込んで頂いてありがとうございます♪)
50 真帆
んむ………ふぁ……

冬狐さん………もっと……(自分もシャツのボタンを外していきます)
51 生方冬狐
【私の……しるし…ッスね】

ん……ふ………
(真帆さんから唇を離し)
んん………は、ふ…ぅ……
(真帆さんの首筋にキスを落とし強く吸います)
ん……痕……ついちゃったッスね……
(首筋に赤い痕が……;)
52 真帆
―お返し………―

ひぁうッ………ふあ……
(ぐったりとしてしまいます)

うにゃ………冬狐さぁん……
(うっとりとした表情で首筋に吸い付きます;/はだけた制服の下には控え目ながらもしっかりと主張している膨らみが………;)
53 生方冬狐
【やっぱり………】

ふ…ぅ………くっ……ん……
(身体がピクリと震えます。
手を真帆さんのシャツの中に差し入れて)
ん……やっぱり……
真帆ちゃん……ちょっと、大きくな……ってきてるッス……ね♪
(にこりと微笑んで、真帆さんの胸を……;)
54 真帆
くひゃう!?
冬狐さん………だ、駄目ですの(冬狐さんの手を抑えてイヤイヤと首をふります)

(大丈夫でしょうか………;)
55 生方冬狐
【ここまで〜……;】

(片手で真帆さんの後頭部を抑え)
ん……♪ダイジョブっす♪
やさしくするッスから……
力を抜いて………?
(そのままゆっくりと押し倒します;
/さすがにこれ以上は色々ヤバイですよね;
ここまで、ですかね〜;)
56 真帆
(そう………ですね;
これ以上書くと流石にやばいでしょうからもう切りますか;
削除パスは1235ですので;)
57 生方冬狐
【一夜明けて………】

(朝方──
隣で眠る真帆さんの前髪を優しく梳き、頭を撫でながら)

ん……真帆ちゃん。
昇格試験、頑張るッスよ……♪
大丈夫、真帆ちゃんならできるッス。

(ありがとうございました〜♪
これ実は、時間軸は真帆さんの昇格試験前日の夜だったんですよね;
試験前に……;)
58 真帆
―元気いっぱい―

うにゃ〜〜………(眠りから覚めて体を伸ばします)

ふにゃ………そういえば、昨日は……///(昨晩のことを思い出して顔を赤くします)

………でも、元気出ましたの
………よし!(布団から立ち上がり身支度をして)
今日の昇格試験………絶対に成功させますの
それじゃあ、行ってきます、冬狐さん♪(元気よく学校へ行きました)

(その点については無問題でしょう♪(ぇ)
それでは、これで切らせていただきます〜)
59 真帆
―実は結構恥ずかしかった―

(冬狐さんの部屋に着くと、真っ赤な顔でベッドに腰掛けます)

うにゃ………あんなこと言っちゃった………人前だったのに……///

やっぱり今日も………あぅ………///(色々と妄想をしてしまいます(ぇ))

………今日は……髪、下ろしてみようかな……(お団子を解くと少し長い髪が肩辺りまで流れるように落ちます)


(えっと、勝手に書き込んじゃいました
削除パスは1235なので………)
60 生方冬狐
【今夜は眠れない?】

真帆ちゃん、真帆ちゃん、真帆ちゃん、
(自室の扉をバタッと開け)
真っ帆ちゃ〜ん♪
おまたせッス♪

(真帆さんが髪を下ろしているのに気づき)
ふおぉぉ!?
ま、真帆ちゃん……
(親指をビシッと立てて)
グッジョブ!
グッジョブっすよ、真帆ちゃん!
なんだかいつもより大人っぽさが、当社比130%増しッスよ♪
ふわ♪

えっへへ〜♪
真っ帆ちゃ〜ん♪
(異様にテンション高いまま、真帆さんに抱きつきます)


(書き込んで下さってありがとうございます♪
いえいえ、いつでも歓迎ですよ♪)
61 真帆
ふにゃ!?
と、冬狐さん………えと……そんな大人っぽいですか?

その………喜んでくれましたか?

(ありがとうございます〜♪)
62 生方冬狐
うんうん♪
いつもより何だか、グッと大人っぽくなってるッスよ♪
こういうのも良いッスね。

うん、もちろん喜んでるッスよ♪
(真帆さんに抱きつきます)
それに…………
真帆ちゃんから、ああ言う事言ってくれるなんて///
んふふ〜♪
私は嬉しいッスよ〜♪
63 真帆
あ………そ、その、あれは……えっと………///
ほ、本心ですから………冬狐さんになら、どんなことされてもいいって………////(顔を真っ赤にしてうつ向いてしまいます)
64 生方冬狐
(真帆さんに抱きついたまま、背中を指でツツッとなぞって)
んふふ〜♪
そんなこと言って良いッスか〜?
この前よりもっとえっちにゃ事、しちゃうッスよ〜♪
(にやっと笑います。
真帆さんの服の中に手を入れて、そのまま背中に両手を這わせて……;)
65 真帆
ひにゃあ!?
あ、あうあうあう………///
(真っ赤になって頭から湯気がたっています(ぇ))
66 生方冬狐
【冬狐のお願い】

って、言うのは冗談で♪
(少しだけ体を離し)
真帆ちゃんにお願いがあるッスよ。

(顔の前でパンッと手を合わせ)
真帆ちゃん!
真帆ちゃんの身体、私にデッサンさせてくれないッスか?

えっと、実は前々から真帆ちゃんを描いてみたかったんスよ。
その……ヌードを……///
真帆ちゃん、身体のライン綺麗ッスから♪
67 真帆
―真帆の了承―

ふぇ……?
ぬ、ヌード………ですか?

………そ、その…………いい、ですよ

えっと…………どんなポーズをすれば………?(恥ずかしがりつつもボタンを外そうとします)
68 生方冬狐
あ!ちょっと待っててッス!
(慌てて、スケッチブックと鉛筆を用意します)
うん、ポーズとかはとらなくても良いッス。
真帆ちゃんは自然にしててくれればそれで良いッスよ♪

(真剣な顔つきになり)
うん、それじゃ。
そこのベットの上に座っててッス。
すぐ済むッスから。
(スケッチブックを拡げます)
69 真帆
わ、わかりましたの………
(服を全て脱ぎ、胸などを手で隠してベッドの上に座ります)

えっと………それじゃあ、お願いします………(顔を赤くしてじっとしています)
70 生方冬狐
【冬狐、描画中……】

うん…………
(真剣な表情で真帆さんを見つめ、スケッチブックに描いています)

………辛かったら、動いて良いッスよ……
(じっと、真帆さんの裸体を見つめ)
………やっぱり……
真帆ちゃんって………
身体……綺麗ッスよね……
71 真帆
大丈夫ですの
辛くは、ないですの……

あぅ………そう言ってもらえるのは嬉しいですけど
やっぱり、ちょっと恥ずかしいですの………///
(身を縮めてしまいます)
72 生方冬狐
【完成ッス♪】

へへ……///
やっぱり恥ずかしいッスよね?
(そう言いながらも、描く手は止めません)
………ん〜……
……ん♪………
…んぅ?………
…………………
うん♪出来たッス♪
(うんうんと満足げに頷いています)

ほら、真帆ちゃん♪
どうッスか?
(真帆さんに描いたスケッチを見せます)
73 真帆
ふわ………すごい

冬狐さん、やっぱり絵が上手なんですね……♪

えっと………その絵、これからどうするんですの?
74 生方冬狐
これッスか?
うん………

額に入れて私の部屋に飾っとく♪
…………っていうのは冗談で。

(真帆さんにスケッチブックを差し出し)
真帆ちゃん?
これ……貰ってくれないッスか?
75 真帆
え…………私に、ですの…?
でも、せっかく冬狐さんが描いたのに………

私が貰ってもいいんですの?
76 生方冬狐
うん♪
ぜひ真帆ちゃんに貰って欲しいんスよ。
へへ♪
えーと、いつものお礼とか、感謝の印とか、単純にプレゼントとか〜………
と、とにかく貰って欲しいッス!
(バッとスケッチを真帆さんに差し出します)

さって、真帆ちゃんを描く事も出来たッスから……後は……♪
真帆ちゃん、一緒に寝ようッス♪
(そう言うと、冬狐も服を脱ぎ出します/マテ)
77 真帆
うにゃ…………わかりましたの
冬狐さん、ありがとうございますの♪
この絵は大切にしますの♪

ふぇ!?、な、ななな、なんで冬狐さんまで脱いでるんですの!?
78 生方冬狐
へへ♪
お礼を言いたいのは私ッス♪
ずっと真帆ちゃんの身体、描きたいと思ってたッスから♪

真帆ちゃんさえ良ければ、またモデルになって欲しいッス♪

ふえ?なんで脱いでるって………それはモチロン♪
(一糸纏わぬ姿で真帆さんへ飛びつき)
真帆ちゃんと一緒に寝るためッスよ〜♪
こうすれば、真帆ちゃんの体温を感じやすいッスから…///
79 真帆
………私でよければ、いつでもモデルしてあげますの……♪

ひにゃあ!
り、理由はわかりましたけど………その、あの………///(嫌がってはいないが真っ赤になってもじもじとしています)
80 冬狐
(真帆さんに抱きつきながら)
へへ〜♪
温かいッス♪
こうしてると、心臓がドキドキしてるのも感じとれるッス。

へへ………
(少し哀しそうな表情が浮かび、抱きつく腕の力が強くなります)
今、私………
けっこう幸せッスね……♪
81 真帆
冬狐、さん……?

………(力一杯抱き締めて)
けっこうじゃ、駄目ですの………冬狐さんは、私と一緒にたくさん…たくさん幸せになるんですの(背中を優しく撫でます)
82 生方冬狐
…………うん、ありがとうッス。
真帆ちゃん………
(真帆さんの胸に顔を沈めて)
…………へへ、幸せになるッスよ……
真帆ちゃんの為にも……
(そのまま、押し倒して……)
真帆ちゃん……
このまま一緒に寝て欲しいッス。
二人で抱きあったまま……
なんか、そう言う気分なんスよ……♪
83 真帆
はい…いいですよ……♪
(背中に腕を回して抱き締めます)

冬狐さん………
いっぱい幸せになりましょう
二人で、一緒に……♪(顔を近付け、軽くキスをします)
84 生方冬狐
うん……♪
(笑顔を浮かべて……
頬には一筋の涙が……)
おやすみッス、真帆ちゃん……
良い夢が見れると良いッスね………
(目をつむり……微かな寝息が聞こえてきます)


(えっと、ここらで……ですね。
お相手して頂いて、大変ありがとうございます♪)
85 真帆
(いえ、こちらこそありがとうございます
色々返信が遅かったり………お相手ありがとうございました;)
86 アリサ
(プリントをドアの端に挟みます)

冬狐ちゃん、良かったら手伝ってね…♪
(そのまま立ち去ります…)

【プリント内容】
〜春の暖かさを感じ始めた今日この頃、生方冬狐さまとしては如何お過ごしでしょうか?
さて、実はわたくしアリサは重大かつハイセンスなイベントを企画中であります。
その名も…『プリンセスシアター(仮)』!(ぶっちゃけ公演会だよん♪)
よろしければ、私どもの活動に貴女さまのご助力をいただきたく存じます。
つきましては、以下の内容を記載していただいた後、部室に用意した箱に投函していただければ幸いです。

1.参加、不参加の旨

2.希望演目(現時点では『シンデレラ』を企画中です)

3.事前の全体練習会の希望日程

お忙しいとは存じますが、何卒ご協力のほど、よろしくお願い致します…。〜

【すみません、いきなりですが演劇部部長が書き込ませていただきました;
よろしければ、部室の掲示板に書き込みをいただけますでしょうか…?
削除パスは4023ですので…】
87 冬狐
【魔法少女ふぉっくすはうんど】

うぁ…;
真帆ちゃんにああ言ったッスけど……
いざとなると恥ずいッスね;
(ゴシックな軍用コートに水着のようなコスチューム。
ニーソックス、狐耳、狐尻尾装備。
魔法少女ふぉっくすはうんどのコスを着用中)

にしても姉御……
よくこんなの持ってたッスね;
もしかして手作りッスかね?
(自身の姿を見下ろしながら)
88 真帆
【ふぉっくすはうんど二世誕生?】

何回も来てるけど……やっぱり緊張しますの///
でもどんな衣装なんだろう、他にもあるみたいだし……楽しみですの♪
(ドアをノックします)

(久しぶりに書き込ませていただきました♪
削除パスは1235ですので〜)
89 冬狐
(ノックの音にビクッと驚いて)
ほわ!
来たッスね……

(ふぉっくすはうんどのコスのまま扉を開けて)
あ、真帆ちゃん……///
こんばんはッス//
えっと………取り敢えず入って///
(かなり顔が真っ赤です。
/書き込んで下さってありがとうございます♪
いつでも歓迎なのです…♪)
90 真帆
あ、はい
わかりましたの♪(部屋の中に入ります)

冬狐さん、そのお洋服とっても似合ってますの♪(ニッコリと)

(ありがとうございます♪)
91 冬狐
あ、ありがとうッス…///
(狐耳を掻きながら照れています。)
…………へへ♪
(くるんとその場で一回転。
狐尻尾が揺れています。)
真帆ちゃんも着けてみるッスか?
(狐耳と狐尻尾を外して差し出します。)
92 真帆
ふえ、いいんですの?
(きょとんとして)

それじゃあ私も着けてみますの♪
(嬉しそうに狐セットを受けとります)
93 冬狐
(ベッドに座って……)
…………♪
(じっと、狐セットを着用する真帆さんを見ています)

……………
(狐耳と尻尾を着けた真帆さん……
その他あれやこれやを妄想して;)
………………///♪
(にへら〜っとだらしなく顔が弛みます)
94 真帆
えっと………ん、よいしょ……あれ?
(耳は付け終ったけれども、尻尾を付けるのに悪戦苦闘しているみたいです)

うにゃ………;
と、冬狐さん…ちょっと手伝ってくれませんか…?
95 冬狐
え?あ、オッケーっすよ♪
(真帆さんの後ろに移動)
〜♪ッて!?のわ〜!!
(足を滑らせて咄嗟に真帆さんの制服のスカートを掴み……)
!!
ほわッ!!
(スカートを掴んだまま倒れます。
スカートがスルリと…;)
96 真帆
ふぇ?……………ひにゃあ!?
(スカートが下ろされてシンプルで可愛らしいパンツが丸見えに……)
97 冬狐
あ、あ、わ!
ご、ごめんッスよ真帆ちゃん!
わ、悪気は無いッス!
(スカートを掴んだまま必死に謝っています。
でも視線はパンツに釘付けだったり;)
98 真帆
ふにゃ……は、はい、わかってますの
(手でお尻を隠そうと)

と、とりあえずスカート返してください〜///(隠しきれずに真っ赤に)
99 冬狐
ふへ?
(手元のスカートと真帆さんを交互に見て…)
あ、ごめんッス!
(バッとスカートを差し出します)
100 真帆
あ、ありがとうございますの……///(赤くなりつつスカートをはきます)
とりあえず……耳だけでも付けました…///(狐耳を付け、冬狐さんの正面に腰を下ろし上目使いで…)