重要なのは、らさんがこの「不当に得た富で友人を作れ」というトークを、統一教会の違法性・反社会性を論じている時に、持ち出したという事です。

もしらさんが「得た富を貧しい人のために使ってあげなさい」の意味で使っていたのであれば、あの場でその話を持ち出すのはどう考えても不自然です。

統一教会においても、「イエス様も犯罪者として十字架にかけられた、イエス様の行いは当時は犯罪であったが、今ではそれが称賛されている」といったトークは、教祖文鮮明氏やパクポーヒ氏、統一教会員が犯罪者であるという話になった時に、持ち出されます。

教団外部に対しては、「犯罪や違法行為は悪い事で、常識的に考えて、あってはならない事です。」などと言い訳しながら、内部の信者に対しては、「世界を変えていくには常識に囚われていてはいけない、常識を超えて行かなければならない」と言う、このダブルスタンダードが、カルトの処世術だという事ですね。