フィリア・ルーンファリア

高等部二年生
フィリア・ルーンファリアさんのお部屋です♪

〜フィリアさんの日誌・35〜

今日は温室でひなたぼっこ…奈々穂さんの夢を見ておりました♪
先日もひなたぼっこをしておりましたけれど、そのときには世界征服部の昴さんというかたにお会いしたのでした…♪

そして、今日は目が覚めると奈々穂さんがいらして、びっくりいたしました…♪
奈々穂さん、眠っているわたくしの寝言を聞いてしまっただけではなくって、その…口づけまで、されたそうです…。
は、恥ずかしいです…けれど、同時に嬉しかったです♪

その奈々穂さんに、わたくしのことをお話しいたしました。
わたくしは人間でなく光と風の精霊であること、ルーンファリア王国という国の王女であるということ、そしていずれはあちらの世界へ戻らなくてはいけないということ…。
わたくし、奈々穂さんとお別れなんてしたくありません…あのかたも、そう言ってくださいました。
まだ、時間はあります…何か、よい方法などがあれば、よいのですけれど…。

〜フィリアさんの日誌・36
〜

先日は食堂の前を通りかかりましたら、中で奈々穂さんがお食事をしておりましたので声をかけてみました。
あのかたと偶然お会いすることができて、それだけでとっても嬉しかったです…♪

奈々穂さんはカレーライスというものを食べていらっしゃいました…わたくしは一度も食べたことがありませんでしたので食べてみたのですけれど、とても不思議なお味でした…♪
あのかたはわたくしの食べたものよりもすっと辛いものを、辛くないという演技をして食べていらっしゃいました…すごいです♪
演劇部に所属していらっしゃるとのことで、一度見てみたいです…♪

〜フィリアさんの日誌・37〜

昨日は海岸へお散歩…すると、また奈々穂さんにお会いいたしました♪
先日に続いてまた偶然お会いすることができたなんて、とっても嬉しいです…♪

その奈々穂さんが、わたくしへ秘密を話してくださいました。
一つは、奈々穂さんはわたくしの前ではお姉さんぶっている、とのことでしたけれど…わたくしには、ちょっとよく解りませんでした。
二つめは、奈々穂さんのお母さまが人魚さんで、奈々穂さんは水につかると人魚さんになるということ…。
奈々穂さんはそれを気にしていらっしゃいましたけれど、それをおっしゃるのでしたらわたくしも純粋な精霊ではありませんし…それに何より、奈々穂さんが奈々穂さんであることには変わりないのですから、大丈夫です。

昨日は、そのまま二人で夜の海を眺めて…とても、幸せでした…♪

〜フィリアさんの日誌・38〜

先日は、これまでたくさんのご迷惑をおかけしてしまった流々さんに、わたくしと奈々穂さんのことをご報告しにまいりました。
流々さんは祝福をしてくださって、それはよかったのですけれど…それとは別に、気になることがありました。
流々さん、何だか深い悲しみの風につつまれていらっしゃって…わたくしに、お力になれることはないでしょうか…。

それに、この間屋上で五十鈴先生とお話したのですけれど、この学園全体が悲しい風に包まれようとしています…。
でも、わたくしにできることなんて、あるのでしょうか…。