海岸
白い砂浜と星空が美しいと定評ある海水浴場。
オフシーズンは閑散としている。

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★斎原 史
…前に会った人は、優しかったです。いたずらするのは叢雲さんだけです。なんでいたずらが好きなんですか?(前回同じ遊びをした際に遭遇した人物には優しく接してもらえたと反論し、耳から入る声が近くなるのが分かり驚いてまた体が強張り、耳がこそばゆく犬の様に首を左右に振り、また服装を確認している手元をじっと眺めてなすがままに抵抗せず、今日は海に入る気はない根拠として片足立ちして片足を前に上げ、相手に見えるか分からずとも足元を見てもらおうとし)タイツと靴下で防寒しています……この前は、叢雲さんを寒い格好にさせて申し訳ありませんでした、もうわがままは言いません

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★叢雲 皓良
(表情は確認できないものの突然のことに動揺する声色に人の悪い笑みで口許を歪め低く喉を鳴らし、己より身長が低い相手に頭頂部に顎を置いて両手は己の上着のポケットの中に突っ込みながら相手の背中に密着するように覆い被さって。相手の手元を覗き細長い流木を見下ろし、落ち着くという感想には同意しかねると片眉を上げ。少々気持ちも落ち着いたのか棘のある物言いに愉しげに笑みを深め、更に身体を屈めて耳元に顔を近づけれたならば弧を描く唇を寄せて低く囁いて。叶わなくとも悪戯な笑みは変わらず)相変わらずよくわかんねえ遊びをしてるんだな。ふ…こういう目に遭うから次からはちゃんと前向いて歩けよ。……へえ、流石に今日は履いてるのか。(ふと前回の相手の格好を思い出すと今日もまた寒々しい装備なのだろうかと気になって。相手が振り払わなければ覆い被さった格好のまま相手のパーカーの裾に無遠慮に手を伸ばし、軽くたくし上げて確認して)

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★斎原 史
(凸凹した砂浜でも一度も転ばずに歩け調子が出てきて、徐々に速度を速め軽い足取りで歩いていると何かに引っ張られる感覚で後ろに倒れかけ、踏ん張れずに無意識に流木を抱き抱え目を瞑り衝撃に耐えようとし、砂浜へは落ちず背中に温もりを感じ、焦って口を開き口だけでも抵抗しようとし、上から聞こえる声に見上げてみると見知った人物で硬直した体が若干和らいで落ち着き)わっ…え、何、や、やだ……あ、なんだ……こんばんは。線を引いて遊んでいます、落ち着きますよ。…今誰かさんのせいで転けそうになりました

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★叢雲 皓良
(波の音に紛れて何かをひきずるような音が聞こえた気がして怪訝そうに眉間に皺を刻みながらその方向へ顔を向ければ、頼りない足取りで此方に向かってくる人影を見つけ。闇夜に紛れつつもどこか心もとない様子を注視してみれば後ろ向きに進んでいることに気づき、不審さに眉間の皺を深くしていたが見覚えのある格好で。記憶を辿り先日同じ場所で出会った人物と合致し一人納得、此方の近くまで辿り着くのを黙って見守った後耳付きのフードに手を伸ばし。それに掴むことが叶うならそのまま己の方へと相手ごと引き寄せる程の力で引っ張り、倒れて来たなら受け止めるつもりで)よう、兎チャン?今日は何の修行してんだよ。んな歩き方してたら転けるぞ。

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★斎原 史
(灰色のロングパーカーはうさぎの耳と尻尾のようなものがついており、黒いハーフパンツに灰色の分厚いタイツを履き、その上から灰色の靴下を履いて黒いスニーカーで浜辺に早足で駆け、首にシリコン製の小さな懐中電灯を提げている以外は手ぶらで、海岸沿いを歩いて流木を探していると自分の背丈ほどある細い流木を発見し、両手で抱えてパーカーが砂で汚れるのも気にせず海岸線ギリギリに線を引きながら線を見る為後ろ向きで歩き)これはいい木……これにしよう>入室

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★叢雲 皓良
(黒色のハイネックニットと同色のスキニーパンツにプレーントゥにグレンチェックのチェスターコートを羽織り、いつもの香水を身に纏い。冬の夜の潮風は肌に刺さるかのような冷たさで裸眼で前髪は整髪料で流し上げているため視界良好の双眸を細めながら、特に目的も無いためゆっくりとした足取りで砂浜へ。片手はポケットへ、もう片方はカイロ代わりに購入した缶コーヒーを握り指先を暖めて。口寂しさから未開封の缶の飲み口に歯を立てながら、薄雲に覆われてなお光輝く満月に近い月の様を見上げて佇み)>入室

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★斎原 史
んんー……もう言わない(相手の言葉に何も言い返せず拗ねた駄々っ子の様に口を尖らせ、小さく唸ってささやかな反抗を見せ、終始黙って相手のなすがままに従い巻かれたコートの結び目を持って解けない様にし、言葉にも従い靴を履いて手提げを拾い上げると靴下は手提げに入れ横について歩き、撫でてくる手の体温と香水の香りで目も半分閉じていき眠気の中満足に挨拶できず口の中で告げ寮へ戻り)ありがとう、ございました。おやすみなさい……>退室

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★叢雲 皓良
いやさっきから驚かされてばかりだが。お前なあ……寒い時にんな馬鹿なことしても碌な考えが浮かばねえだろうが。とりあえず帰って風呂に肩まで浸かってぐっすり寝ろ。それでもまだ甘えたけりゃ甘やかしてやるから、今日は帰るぞ。(意図せず此方をこれだけ混乱させているのは己よりも厄介なのではと片眉を上げていたが、身体が限界に達したのか蹲って縮こまる様に短く溜息を吐き出しながらコートを脱いで相手に近寄り。拒否されなければ下半身にコートを巻き付けそのまま立て抱きで抱え上げ、嫌がられてもコートは相手に無理矢理にでも押し付けて。口調はぶっきらぼうながら突き放すような冷たさは無く、雑に頭を撫でながら共に帰路に着くはずで)>退室

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