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過去ログ2073 2024/4/20 17:37

▼HakoneYumoto
【いつ退任しても不思議ではない鬼木監督。狭き門を戦う大岩監督。サッカーは監督で決まる】杉山秀樹

「日本人監督の中では実績ナンバーワン」とは、2018年ロシアW杯後、田嶋幸三前会長が森保一を代表監督に招聘した理由について述べた台詞だ。

 2012年優勝、2013年優勝、2014年8位、2015年優勝、2016年6位。2017年は一転、シーズン中盤まで采配を振るも降格圏を脱せず、そこで解任の憂き目に遭う。これが、森保監督のサンフレッチ広島時代の成績だ。田嶋前会長はこの5シーズン半の実績を高く評価したわけだ。

 広島は2017年シーズン、15位で終了。辛うじてJ2降格を免れたわけだが、森保監督がシーズンの最後まで続投していたら翌年、代表監督に就任することはなかっただろう。いいタイミングで辞めた。辞め時がよかった。監督としてのキャリアに傷がつくことはなかった。いま振り返ればそういう話になる。就任期間5年半の間に3度Jリーグを制した事実の前に、6シーズン目の不成績は不問に付されることになった。

 そんな森保監督の任期にも限りがある。次のW杯が終われば代表監督の座はそれ以外の人の手に渡る。

 代表監督の重要性についてはいまさら語るまでもないが、これまでをみていると、2年と3ヶ月後(2026年8月前後)に控える監督交代がいまから心配になる。再び「日本人監督の中では実績ナンバーワン」では弱すぎる。アバウトで雑だ。もっとサッカーの中身についてキチンと語らないと、日本のサッカーは進歩しない。代表監督の決定までの経緯に、日本のサッカーのレベルを見て取ることができるといっても過言ではない。

 決定権は誰にあるのか。任命責任は誰にあるのか。その点がまずハッキリしない。「日本人監督の中では実績ナンバーワン」と述べた田嶋前会長にもはや影響力はない。技術委員長もこの間3人(関塚隆、反町康治、影山雅永)交代している。

 ナショナルチームダイレクターにどのような権限があるのか定かではないが、この職もこれまで2人(関塚、山本昌邦)交代している。在位5年9ヶ月を数える森保監督が一番の古株になっている。任命責任者不在。続投に協会の体制が追いついていない。組織として異常な状態と言わざるを得ない。

 さらに言うなら宮本恒靖新会長は、森保監督より学年でいうと一回りも下だ。監督としての実績でも大きく劣る。万が一、W杯のアジア予選突破が危ぶまれる状況になった時、あるいは予選を突破しても、ハリルホジッチではないが、森保体制では本大会での活躍が見込めないとなった時、解任することができるのか。選手のレベルは上がったが、組織のレベルは上がっていない。協会はむしろ足を引っ張る存在になっているとの見立ては、大きな間違いではないはずだ。

 それはともかく、これはだいぶ前にも述べたことだが、日本の代表監督選びは世界各地から募集をかけたらいいと思う。我こそは日本代表監督に相応しいと名乗りを挙げた候補者を一堂に集め、コンペティションを行う。もし自分が日本代表監督の座に就いたら、こうやってチームを強化する。日本代表をこのような方向に導きたいとプレゼンテーションさせる。

 この円安のご時世。一流監督は招聘しにくいものだが、この方法だと思わぬ人物が手を挙げる可能性がある。選手の能力が右肩上がりにある日本代表の監督に魅力を感じる大物が現れたとしても不思議はない。

 代表監督探しを「日本人監督の中では実績ナンバーワン」などという、他の競技にもあてはまる漠然とした基準が大道を歩む場ではなく、サッカーらしさが鮮明になる機会にすることが、日本サッカーのレベルアップに繋がると考える。

「日本人監督の中では実績ナンバーワン」を相変わらず、価値基準とするならば鬼木達監督が浮上する。2017年に川崎フロンターレの監督に就任して以来、チームを4度、Jリーグ優勝に導いている。優勝回数では森保監督を上回る。しかし昨季は8位に沈み、今季は現在、降格ラインに迫る16位と低迷している。

 森保監督はこのタイミングで広島の監督を辞めたことが奏功したとは先述の通りだが、鬼木監督も監督としてのキャリアに傷を付けないためにはいまが辞め時に見える。去就が注目される。

 代表監督候補の大穴は五輪チーム(U-23日本代表)を率いてこれからU-23アジアカップに臨もうとしている大岩剛監督だ。鹿島アントラーズの監督としてACLを勝ち抜き、2018年のクラブW杯でベスト4入りした実績はあるが、Jリーグ監督としての実績は2期のみだ。問われているのは今回のU-23アジアカップ(五輪予選)の成績になる。

 アジア枠は3.5。狭き門である。采配ミスは許されない状況に置かれている。日本サッカー協会に拘束力がないイベントなので、欧州でプレーする何人のかの選手は招集することができない中で、監督は絶対に負けられない戦いを強いられている。晴れて予選を通過しても、パリ五輪本大会は中2日、登録選手枠18人で争われる。

 これにオーバーエイジを加えるとすれば、人選は難航を極める。選択肢は100通りでは収まらないだろう。メダル獲得は監督の選択センスの冴えなしにはあり得ない。短期集中トーナメントを勝ち抜く力こそ、代表監督に求められる一番の資質。というわけで、まさに腕の見せ所になる。

 いま目を凝らすべき監督はいつ退任しても不思議ではない鬼木監督と狭き門を戦う大岩監督。サッカーは監督で決まる。


▼HakoneYumoto
Re:炭さん
市が負けて(なぜか)ホッとしたわw


▼炭
Re:HakoneYumotoさん
マドリー、バイアン、パリ、j
ウイイレだったらマドリー優勝だなw


▼HakoneYumoto
ありゃ、ガナーズ絶不調バイエルンに負けて敗退かよ

ツマンネ…


▼HakoneYumoto
Re:炭さん
長谷部みたいなキャプテンらしいキャプテンがいないのが今の日本の弱さかなと


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