1 kyamura

削序棲

檻の中に囚われし灯
2 kyamura
この牢獄(からだ)にいつまで入ってれば良いのやら……
これに入って神の台本通りに動かなきゃならないなど…まさに地獄…。
私の最期くらいネタバレしてほしい…。
〔20××年○月△日◻曜日の×時○分 △で死亡〕など…
3 kyamura
牢内に侵入……
脱獄までのカウントダウン……
日々…物事が考えられなくなってきてる……
まだ序章に過ぎない…
4 kyamura
意外と頑丈な牢……
朝から体調崩した…因果関係なのか…
観察は続く……
5 kyamura
予期できない釈放は突然やってくる…。
器からの解放…神と神使だけにしか分からない罰生期……
どんなに幸せな時であれ問答無用…
あの幸せを求めて再び罪を犯す…そしてまた地獄へ……
しかし…幸せを感じたら同じ軸には入れないだろう…。
つまり…同じではないと言うこと…。
そんな輩に与えられる宿命は悲惨そのもの…
地獄は遊園地ではない。
6 kyamura
もう生きられない……ではない。
刑期の終わりを告げられているのではないのだろうか…
そう思えてくる…
この地獄(地球)に投獄され…与えられたEND(宿命)。
人を恨むな…何も思わなくていい…また繰り返すだけ…
7 kyamura
今日釈放か…明日釈放か…それとも50年先か…
1日の解放される罪魂は約600…投獄される罪魂は約500ほど…
それ以上あるかもしれない…
ようこそ…地獄へ…。
生まれた事は良いことではない…恥ずべき事…。
この世に修行しに来た?神の試練?投獄されてすぐ釈放される奴は何なんだ?地獄に堕とされるだけが修行?試練?新たな牢器のデモンストレーションか?
8 kyamura
脱獄する勇気がない…
まだ時期ではないからだ…待てば来る…
それまで囚人でいろ…神からの通信以上…
9 kyamura
これが地獄か…目に見えぬ無法地帯…
何でもありですか…
10 kyamura
宿命の道を進む……。
脱獄に挑むこそが最終章か……
嫌だと思ってもやるんでしょう…。
ならば続編が出ないことを祈る…
さぁ開幕…最終章第一幕…「思いを込めて…」
11 kyamura
最終章〜第一幕〜
与えられた役も終わりに近づく…物語の終わり…
私のテーマは脱獄…。
勘違いしてはいけない…この地獄で誰かを殺めたり…陥れなどしてない…。
そんな事する輩は踊らされたピエロ…
12 kyamura―Lv,01
まだ第一段階…
1歩進んだだけ…けど最終幕には近付いている……
まだレベル的には引き返し可能…
だが私の宿命に引き返す選択はない……
13 kyamura―Lv,01
蓋開ければ後悔…
知りすぎると損する事が多い…
真実を知れば…それを受け入れなければならない…
現実逃避したくなる…でも…リアルは避けれない…
神にも逆らってはいけない…
14 kyamura―Lv,01
誰かの為の踏み台…
この世界で自分は主人公だ…っと思っていて違う事もある。
脇役…
その真実だとしても受け入れなければならない。
そして哀れな最期だとしても怒ってはならない…
15 kyamura―Lv,01
身体に刺さる毒針達…
威力は小な毒針でも刺さり続ければ…施錠は壊れる…。
耐え抜かなければならない…。頑丈なものでも…腐り壊れる…
16 kyamura―Lv,02
地獄で過ごす日々…
何も出来ず…ただ過ごす…。
レベルも上がり我失いそうな1日…
疲れが取れなくなってきて…今何がしたいのかも分からなくなってる…
脱力感…
このステージはキツイ…。
17 kyamura―Lv,02
更なるステージへ…
壁を乗り越えるのではなく…破壊する…。
過去は無くなるが…未知な事が起こりうる…
歩いてきた道…全てを壊し…振り返れなくする…
全てが無駄になるわけではない…
これも筋書き通り…。
18 kyamura―Lv,03
これがL3モード…
何も言うことがない……思い付かない……
うん…我失いつつある…。
凄いのか凄くないのか分からない…
19 kyamura―Lv,03
嵐の前の静けさ……
ついに…来る……。もう後戻りは出来ない…。
このまま突発する‼
見えてきた…私の獄…
これが課せられた宿命…良いものとは思えない…
20 kyamura―Lv,03
更なる高みへ……
挑む…
21 kyamura―Lv,03
この地獄は改良されない…
楽しいだと地獄ではなくなる…品種…品民…品格…品形…
苦しいからこそ地獄なのだから。
22 kyamura―Lv,03
死ねなかった者の末路…
財を失い…信頼を失い…夢や希望…そして未来…
全てを失うなかただ闇の中を生きるだけ。
独り…宛もなく…意味も無く…さ迷う世界
地獄を更に超えた地獄…真獄
学生時代は戻って来ない…言ってる意味が分かるか?
神回はこの先無いと言うことだ…
諦めるな?それを信じた者の末路が年老いたホームレス…
いいか…絶望からの逆転は神に選ばれた者だけが得られる…
宿命だよ…お前は気付いていない…ひょっとしたら自分は…など考えないことだ…
この世界はアニメ ゲーム 漫画 小説ではない。
現実を見ろ…周りを見渡せ…もうお前に生道は無い。
それでも生きたいなら御自由に……
23 kyamura―Lv,03
間違った道を進んでる…
先祖からの警告の夢か?…
先祖がどんなに警告しようと宿命は避けられない…
間違った道を進む…これが私の定められた設定…。
24 kyamura―Lv,04
決意…
先祖の警告も宿命の内…
これが第4レベルへの引き金…。
もう引き返せない…いや…引き返しなど設定されていない…。
もう地獄へは堕りて来ない。神は絶対なのだから…
25 kyamura―Lv,04
この世で悪いことすれば地獄にいく…
違う…神に逆らえば地国へ堕とされる…この地獄でどんなに悪いことしても地獄へ行くことはない。
六道とか言う教え…人間が人間を縛り付けるための架空の教えであり…そこに登場する閻魔とか言う裁判長…。ほとんどの人間が地獄に堕ちるとのこと…
生まれながらに絶対的設定された魂に地獄の裁判…八百長もいいとこ…。
神は平等の意に反する…。
もし閻魔とやらがいたとしても 神が創った人形に過ぎない…。
神に刃を向ける行為こそ罪である。
26 kyamura―Lv,05
最後の語り……
どうやら私の語りはここまでのようだ…
この先は一人で決戦に挑まないといけない…
今までのツケを精算する…
既に敗けているが…私の最期の地獄…
宿命が終わりを告げる…。
長い道だった…意思を持ちながら運命宿命を見てきた。
これが地獄なのだと…神から教え込まれた気がする…
この獄で何を学んだか…宿命には逆らえない…
神の台本通りに進まないといけない…
決して不服だと言ってはいけない…悪いのは己自身なのだから。
私の黙示録 完
27 ジュリエット
森 川 樹 里 映 し ね