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1 雑草

原発博士が論じます

現在、原発は緊急停止していますが、たとえば、100万キロワット級の原発を停止させても、一定期間10万〜20万キロワットのエネルギーを発します。
当然そこには、熱が発生します。

原子炉は常に水で覆われ、それを循環させて、冷却しています。
今回の地震で停電となり、水を汲み上げて循環させるポンプが作動しなくなりました。
このような場合は、自家発電に切り替えて水を循環させます。
しかし、自家発電を作動させるための燃料がタンクごと、津波により流されました。
そのため、発電が出来なくなり炉心に冷却水を送ることが出来なくなっています。
申し上げた通り、原発は停止しても一定期間エネルギーを発し続けますから。
停止したから大丈夫ではなく、停止して冷却されて安全なのです。
原発にとっては冷却水が命なんです。

炉心はすでに高温状態で、いつ溶けだしてもおかしくありません。
それを止める手立ては、たった一つだけ。
水で冷やすこと。

しかし、状況から判断して無理のようです。
その作業中に爆発も起きました。

炉心が溶けだして穴があき、広島型原爆の1000〜2000倍の放射能が出てくるのは時間の問題です。
それだけの放射性物質が原子炉内には常にあるんです。
そうです原発の弱点は水だったんです。
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