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35 雑草
]超高速! 海を泳ぐアリ ウミトゲアリ

オーストラリア北東部のマングローブに生息するウミトゲアリ。
体長は7mmほどで、背中に4本のとげがある。
海辺で死骸や干潮に取り残された魚の稚魚などを食べて生活している。
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海水が出入りする不思議な巣
世界中で1万種以上いるアリの中で、海にすむのはこのアリだけ。
満潮時には水に沈むマングローブの泥に巣穴を作り生活している。
とはいえ、エラ呼吸ができるわけではない。
巣穴があるところは通気性が乏しい粘土質で、
浸水しても空気が圧縮されて、気圧が高まる。
気圧と水圧が釣り合うと、浸水が止まる。
部屋の天井には空気がのこるし、水が全く入らない部屋もある。
こういった残された空気中の酸素を呼吸するため、
水没する場所でも生活できる。
干潮時には、泥の層の下にある水はけのよい砂利の層から水が抜けていく。
巣の中の一つの部屋の大きさは直径3cmほどで、
ほかのアリの巣と同じような構造。
他の生き物が掘った穴につながって、巣穴が完全に水没してしまうことがある。
このような状態でも干潮になるまでの数時間、仮死状態になって凌ぐことができる。
海面を移動
外出中に満潮になって海水が押し寄せても、
アメンボのように水面に浮かぶことができる。
普通のアリとは異なり、ウミトゲアリの足には細かい毛がびっしりと生えている。
番組の中では、「この毛の間にため込んだ空気でアメンボのように泳ぐ」って言ってたけど、
脚先の排除体積分では体をこんなに浮かせられないだろw
アメンボみたいに表面張力で浮いていると思うのだが…
(EZ)