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9 雑草
さて、ホメオスタシスという言葉があります。
これは、生体恒常性と訳されています。

ようは、人間(生物)の身体を安定した状態に保つこと。すなわち、不安定な状態を解消しようとする働きです。
1つの例は、喉が渇くという現象です。人間は身体の水分量を直接観察によって測ることはできません。それは、喉が渇くという間接的な現象で伝えてくれます。

このホメオスタシスが心にも適用されいると言われています。先ほどの女性は、私に対して怒りを感じました。安定していた心が不安定になったサインです。ならば、喉の渇きを水分補給で安定させるように、怒りもなんらかの方法で取り除けば、彼女の心も安定するものと考えられます。

どうするのか?それは怒りを抑圧するのではなく、表出することです。
彼女は泣きました。さらに【私が否定された】と怒りを言語化しました。この二点が彼女の怒りを表出したということになります。

結果、彼女はこの二点の表出の後、安定したように映りました。

そうです。私が彼女を泣かせるまでに追い込んだということは、結果的に彼女を安定させたと捉えられるのです。

以上。
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