1 Remembrance.
Witch's Profile
〜the Otherside Possible〜
戯れと、感触を確かめる為の足踏み。(お借りするの…じゃよ。/用務員室より
;さすがに字数制限は予想してなかったな。練度不足
戯れと、感触を確かめる為の足踏み。(お借りするの…じゃよ。/用務員室より
;さすがに字数制限は予想してなかったな。練度不足
20 4.
部屋の中を見回せば…いたいた。黒光りするという話のやつ。私も見るのは初めてだ。
かさかさ、と這い回って…隅のほうに入り込んだ。ここからではよく見えない。
ざっと見回してみたが。糧食の類に被害は無いようだ。ぱっと見た感じ、
奴の存在で部屋が汚れた様子もない。
…撃退しようとすれば、とんだ騒ぎになる事は間違いないだろうが。
…私も眠いしな。"風"に別れを告げる。
「…エミーリア。聞こえるか」
『は、はいっ!ラウラさんっ。…それで、どうでしたか?』
「状況を確認した。対象は台所の隅に逃走。内部の目視における視認は困難。
…私の献歌(ヨイク)にも限界があるしな。とりあえず、そこまでで止めておいた」
『そ、それで…わたしは、どうしたら…いいんでしょうか』
「現状での敵性勢力の排除は困難と判断。現状を維持されたし」
『…へっ?』
「…私も眠いんだ。荷物運んだばかりだし。そこも、そんなに寒くはないんだろう。
この国の諺で言うらしいじゃないか。…"住めば都"って」
『あ、あのぅ…ラウラ、さん…っ?』
「朝焼けが見えたら迎えに行ってやるから。…おやすみ」
かさかさ、と這い回って…隅のほうに入り込んだ。ここからではよく見えない。
ざっと見回してみたが。糧食の類に被害は無いようだ。ぱっと見た感じ、
奴の存在で部屋が汚れた様子もない。
…撃退しようとすれば、とんだ騒ぎになる事は間違いないだろうが。
…私も眠いしな。"風"に別れを告げる。
「…エミーリア。聞こえるか」
『は、はいっ!ラウラさんっ。…それで、どうでしたか?』
「状況を確認した。対象は台所の隅に逃走。内部の目視における視認は困難。
…私の献歌(ヨイク)にも限界があるしな。とりあえず、そこまでで止めておいた」
『そ、それで…わたしは、どうしたら…いいんでしょうか』
「現状での敵性勢力の排除は困難と判断。現状を維持されたし」
『…へっ?』
「…私も眠いんだ。荷物運んだばかりだし。そこも、そんなに寒くはないんだろう。
この国の諺で言うらしいじゃないか。…"住めば都"って」
『あ、あのぅ…ラウラ、さん…っ?』
「朝焼けが見えたら迎えに行ってやるから。…おやすみ」
21 5.
電話を切る。引き伸ばすと、長引いて面倒になるのは目に見えてる。いや、耳か。
置いておいた相棒に、火を点す。月夜はいい。静かで。
…まあ、たまには賑やかなのもいいものだが。
想いながら、パイプをくゆらす。上がった煙の円が、こちらを見下ろす満月に重なった。
静かな夜だ。眠るにはいいだろう。…そのうち、朝になる。それまでに、良策のひとつも思い浮かんでいればいいんだが。
〜Fin〜
置いておいた相棒に、火を点す。月夜はいい。静かで。
…まあ、たまには賑やかなのもいいものだが。
想いながら、パイプをくゆらす。上がった煙の円が、こちらを見下ろす満月に重なった。
静かな夜だ。眠るにはいいだろう。…そのうち、朝になる。それまでに、良策のひとつも思い浮かんでいればいいんだが。
〜Fin〜