管理人の独り言
過去ログ144
2012/2/18 1:14
▼真鍋周平備忘録 新婚旅行編 その17エマヌエーレ2世記念堂は
1870年のイタリア統一の立役者で初代国王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の
偉業を称えて建てられた記念堂である.
建物そのものが大きく目立つため,
パラティーノの丘から見たときも
ローマ市内で明らかに「浮いてるな」と感じた.
ガイドブックによれば地元のローマ市民には
「ウエディングケーキ」とか「入れ歯」などと呼ばれていて
あまり評判はよくないらしい.
確かに町の雰囲気には溶け込んでいない.
入口の手前には大きな二つのブロンズ像があり
長い階段を上った建物前面に国家に尽くした戦士に捧げられた祭壇(祖国の祭壇)がある.
ここには第1次世界大戦で戦死した無名戦士が祀られているらしく
緑の葉のリースの横に常に兵士らしい男が2名立っている.
兵士の横には教官のような男が歩いており常に兵士の身だしなみや姿勢をチェックしている.
祭壇の真上にはエマヌエーレ2世の大きな騎馬像がある.
日本でいうと靖国神社的な場所なのだろう.
入口付近にも警備員らしい男がいて
基本的に出入りは自由なのだが常に中の人は監視されている.
そして警備員は長い階段の上で座って休もうとする観光客に
猛烈な勢いで座って休まないように注意をしていた.
休憩がてら記念堂の中をウロウロしていると
外の歩道に明らかに行動が不審なスリらしい男が見えたので
スリの現場が見れるかもしれないと2人で熱心にその男を観察した.
しばらくするとスリ観察にも飽きて
当初の目的だったパンテオンに向かうことにした.
2/18(土)1:14
▼真鍋周平備忘録 新婚旅行編 その16店を出て欄干に南京錠の連なった橋を渡り
(こうした南京錠の塊りは世界中どこにでも存在する)
まずはパンテオンへ行くために北へ向かった.
細かい入り組んだ道が多く,
地図を見てもどこを歩いているのか分かりにくかった.
途中,猫の多くいる遺跡風の空き地を見つけて2人で興奮したが
しばらく歩くと「キャットショップです」という看板が出ており驚いた.
空き地に群がっている猫のようにしか見えなかった.
歩き疲れて近くの噴水のある公園で休憩などもした.
道すがら豊富な品揃えの革製品の店や,
下着屋,化粧品店,服屋などに入った.
イタリアの革製品は発色がよく,値段もかなり安い.
品揃えも流石であった.
観光客の多いメインの通りから外れているため
手頃な値段の商品も多かった.
「地元民が買い物を楽しむ地区」といった雰囲気だった.
下着屋は何件か見たのだが女性はTバックが多く,
男性は前に穴が開いていないパンツが多かった.
文化の違いなのだろうか?
化粧品は安いのか高いのか相場が分からなかったが
日本でも売っている種類のものが多かった.
商店街のような通りでは
漫画ノダメカンタービレに登場する,
あのヨーロッパの「焼き栗売り」を多く見かけた.
(買っている人は見かけなかったが)
本来は真っ直ぐ北に向かってパンテオンに到着するはずだったが
途中の寄り道も影響したのか,
なぜか経路が東よりになりエマヌエーレ2世記念堂の前に出た.
2/15(水)23:52
▼真鍋周平備忘録 新婚旅行編 その15店の料理についての感想である.
●1品目:野菜のスープ
実に素朴な安いスープであった.
サイコロサイズに細切れに切られた野菜が入っており
野菜の甘みというよりは野菜の素朴な味がした.
食べ慣れない野菜も入っていたが,おそらく現地のものだろう.
想像していた3倍程度の量があり,飲むのに少し苦労した.
日本のレストランで出されるスープは世界の標準量より
少ないものなのかもしれない.
●2品目:ペンネ・カルロメンタ.
店の名前がついていることで嫁が選んだ料理.
これは本当に美味しかった.
一緒に頼んだハウスワインとの相性も抜群であった
クリーミーなソースの中に肉の味がしっかりしたミンチが入っており
普段は脇役というよりは料理の邪魔物になることの多い
グリーンピースが絶妙にハマっている.
特にミンチの味が素晴らしく,それが調味料によるものなのか
肉そのものの味なのかは分からなかったか
まったりしたソースの中で良いアクセントになっていた.
ペンネの歯ごたえも素晴らしい.
これでたったの5ユーロとは驚きである.
●3品目:生ハムとサラミのピザ
生地の薄いイタリアンピザで
大きさの割りには軽く食べることができた.
ピザにはサラミ三つと生ハムが乗っており
少しチリソースがかかって辛かったが,美味しかった.
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店には最初にカメラを持った旅行客のカップルが入ってきて
ほどなくして子連れの白人夫婦が現れ
店を出る頃には外のテラスまで人でいっぱいになっていた.
良い店なのでローマに観光する人には是非勧めたい.
2/14(火)23:51
▼真鍋周平備忘録 新婚旅行編 その14〜ある食事の風景〜
ローマを歩いていると観光客に多く出会う
観光客か現地人かは地図を持って歩いているかどうかで
すぐ見分けがつく.
ローマは鉄道が発達していない関係で
(地上も地下も遺跡だらけで鉄道が通せない)
移動手段はバスやタクシーとなる.
バスは初心者には難しく,タクシーはスト状態なので
観光客の多くは「徒歩」の移動手段を選択する.
必然的に街中に地図を持った観光客が歩くことになる.
昼ご飯は事前のネット調査で美味しいと評判だった
カルロメンタと呼ばれる店で食べた.
このカルロメンタの立地条件が曲者で
真実の口の向いにあるテヴェレ川を超えた路地の奥にあり
ほとんど観光客の行かない地区にあった.
橋をこえた後
迷わないように近くの路地まで川沿いに移動し
石畳の込み入った路地の奥に入って店を見つけた.
(正確には同じ路地に何回か入って,ようやく店を見つけた)
日本でいえばお昼時に店に入ったのだが
店の中には中国人風の4人家族がいるだけで他に客はいなかった.
ちょび髭を生やしたいかにもイタリア人風のウエイターに
店の奥に通され
うやうやしくメニューを渡された.
店の中にはコロッセオの油絵が飾っていた.
店はレンガを剥き出しにした素朴な内装で
良い感じに古びた雰囲気であった.
2/14(火)7:43
▼真鍋周平備忘録 新婚旅行編 その13〜真実の口〜
フォロロマーノの次は「真実の口」に向かった.
フォロロマーノ沿いに丘を登って南下すると
カンピドーリア広場に入りカピトリーニ美術館が見える.
そこにはローマ市長舎がありその入口前には
かつて法王庁に対する悪口や非難文が貼られたという
マルフォーリオと呼ばれる大きな像が対になって置かれている.
(他にも大きな像が沢山周囲に並んでいる)
そこから長い階段を降りて
交通量の多い通りを川沿いに南下すると
真実の口があるサンタ・マリア・イン・コスメディアン教会が見える.
この教会は分かりにくい場所にあり
地図を見ながら近くに行ってもなかなか分からなかった.
観光客が少ない通りにあるため,ほんとにこんな所に
真実の口があるのだろうか?と何度も疑問を感じた.
真っ直ぐ伸びた先がキルンのような形になっている塔が目印となる.
真実の口はこれといった特徴のない
小じんまりした教会の入口に置いているモニュメントだが
映画「ローマの休日」のワンシーンで登場したことで
一躍有名になった石像である.
到着すると真実の口前には多くの行列が出来ており
観光客の人気スポットになっていることが分かった.
口の前にはお賽銭箱のようなものが置かれており
お金を入れると,係員風の男がカメラで記念撮影をしてくれる
システムになっていた.
真実に口に「新婚さんらしい言葉」をお互いにかけあって
手を入れ,お互いの手が無事抜けることで
真実であることを確かめあった・・・
2/12(日)15:15