管理人の独り言

過去ログ160 2012/4/24 23:28

▼真鍋周平
備忘録 新婚旅行編 その85
〜時計を買う〜

前もってショウウインドウの中の
NOMOSの商品を全て撮影しておいたこともあり
前日の夜にホテルでゆっくりと購入を検討することができた.

事前に日本で調べておいたデータと店の商品の写真を見比べ
結局は「買いだ」という結論に至ったため
ルーブル美術館を出た後に時計を購入しに店に向かった.

ここでは前日にホテルで考えた内容をまとめておく.
次に時計を買うときの参考になるかもしれない.

●並行品と正規品

並行品:「海外の」正規代理店・正規販売店で購入した商品
正規品:「日本の」正規代理店・正規販売店で購入した商品
のことである.

何が違うかといえば日本で受けるサービスに差がある.
例えばオーバーホールにかかる料金に差がある.

nomosの場合は
・手巻きムーヴメント ¥31,500(並行) → ¥18,900(正規)
・自動巻きムーヴメント ¥42,000(並行) → ¥25,200(正規)

時計は4〜5年おきにオーバーホールすることになる.
他にもベルトの交換や修理代など,メンテナンス費用のほとんどが
正規品と並行品では差別化されており
長い目で見ると大きな費用負担になることがある.

日本で購入する場合との差額が8万円であり
最終的に将来のメンテナンス費用を考慮しても
割安であるという結論に至った.
4/24(火)23:28

▼真鍋周平
備忘録 新婚旅行編 その84
〜ルーブル美術館での食事〜

昼食は美術館の外に出て食事をしようと
近くにあった喫茶店まで食べに出た.

しかし,喫茶店の値段が高いことと
フランス語のメニューしか見えず我々には厳しい攻めだったので
美術館に戻って食事することにした.
フランスの飲食店はなぜか排他的雰囲気を感じる。。。

結局,美術館内の食堂のような店で食事をすることにした.
私はステーキを,嫁は豚肉料理を注文し
ウーフアラネージュと呼ばれるデザートをつけた.

牛肉のステーキはハンバーガーに使われる肉のように
味気がなかったがミンチとは違いしっかりとした歯ごたえはあった.
ソースも平凡(というより味気がなく)で
見た目は美味しそうに見えるのだが味は残念であった.

嫁がたのんだ豚肉と野菜をいためたものは
豚肉の良い味がしっかり出ており美味しかった.
海外の料理は見た目と味が一致しないので注意が必要であることを
今更ながらに再認識した.

デザートにたのんだウーフアラネージュとは
卵白を固めた物の上にカスタードのソースをかけて
アーモンドのスライスを乗せたデザートである.
本体は卵白で作られているため軽くサクサク食べることができる.
日本ではあまり見かけないデザートだがこれは美味しかった.

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結局,ルーブル美術館には朝10時〜17時頃まで滞在し
十分に名画を堪能し,満足してから退館した.

日本の美術館が企画した展示会に少しずつ参加するのもいいが
こうして一度に,傑作と呼ばれる名画を鑑賞できるのも
フランス旅行の一つの醍醐味だろう.
4/23(月)20:30

▼真鍋周平
備忘録 新婚旅行編 その83
<3階>

●ガブリエル・デストレとその姉妹

「ティクビだね☆」という不思議な作品.
どういう絵なのかさっぱり分からなかったが強く印象に残った.

時代的には印象派が台頭するずっと前の作品であるが
マネの草上の昼食を凌ぐ強烈な「印象」が頭に残る.

●アングルの作品

「グランド・オダリスク」「トルコ浴場」「ヴァルパンソンの浴女」
がルーブル美術館では展示されていた.

いずれも女性の持つ,美しい肌の質感や,
魅力的な曲線美がよく表現されており,実に素晴らしい.
「あざとい」と表現される若い女性の持つ魅力が
俗っぽく感じない「紙一重の艶かしさ」で
絶妙に絵で表現されている点も凄い!

アングルは圧倒的な描写能力を持っており
特に肖像画は名だたる名画の中に並んで置かれていても
明らかに異彩を放っている.

極めて精巧に描写された絵は現実の世界より現実らしく描かれている.
ただ写実的であるばかりでなく,絵の構図や,そこに描かれる人物のポージングについても
計算され尽くされており一つ一つの美の要素が際立っている.
イタリアで見てきた彫刻のような一種の均整の取れた完璧さを絵から感じた.

●見れなかった作品

・「いかさま師」(ラ・トゥール)

出張から帰ってきた所でフロアが工事中だった.
嫁はかなり残念そうだった.

戻ってきた絵の荷解き作業を少し見学していたが
案外,絵が雑に扱われているので少し驚いた.

・「天文学者」「レースを編む女」(フェルメール)

絵をなんとか見ようと様々な方向からアクセスを試みたが
フロアが全体が工事中でどの方向からも近づけなかったので
見ることができなかった.
これも嫁はかなり残念そうだった.

まあ,次に来たときには見に行こう.
まだ見てない作品も沢山あるし.
4/22(日)18:22

▼真鍋周平
備忘録 新婚旅行編 その82
●カナの婚宴

ガラリアのカナの婚礼でキリストが最初の奇跡として
カメに満たされた水を葡萄酒に変えて振舞うシーンをモチーフとしている.
有名なシーンであり,漫画「聖☆おにいさん」の第7巻でも取り上げられている.

「聖☆おにいさん」は全巻家にあるが
当然のことながら漫画を読んで想像していたシーンとは
大きく異なる盛大な婚宴を描いた絵であった.

●十字架のキリスト(エルグレコ)

エルグレコの絵は大原美術館で見て以来
ちょっとしたファンになっている.
独特の色彩表現を持つ画家なので美術館で作品を見かければ
エルグレコのものとすぐ分かる.

ルーブルに展示されているものは
キリストの磔刑シーンを描いたもので
「不安と波乱と予感に満ちた独創的な磔刑図」と評価されている作品である.

鉛色の空を背景に十字架に吊るされたキリストが描かれており
左右には白い祭服を着た聖職者でと,
ひだ襟のついた黒い服を着た一般信徒が描かれている.

全体として「黒」「白」「灰色」のトーンで
エルグレコのカラフルな作品した見たことのない
私にとっては意外な作品だった.

色んな美術館でエルグレコの作品を見てきたが
大原美術館の「受胎告知」って
他の作品と比べても本当に良い作品だなとつくづく思う.
倉敷のオーパーツといっても過言ではないのではなかろうか.

●ラファエロとダ・ヴィンチの作品

イタリアのルネサンス期を代表する画家である
ラファエロとダ・ヴィンチの作品もルーブル美術館には展示されている.

洗礼者ヨハネ(レオナルド・ダ・ヴィンチ)は
モナリザと同じようなタッチで描かれているが
背景は真っ黒である.この作品はあまり人気が無かった.

私もダ・ヴィンチの作品ということは分かったが
当日は何をモチーフとした,どんな作品なのか分からなかったので
「ダ・ヴィンチの作品があるね」といった感じで素通りしてしまった.

聖母子(ラファエロ)は
「聖母の愛情」が滲み出ている作品だった.
バチカンの壁画も凄かったが
こじんまりとした聖母の作品も素晴らしい.

近くで模写している画家がいたが
「そりゃないでしょ」と思うほど
オリジナルの作品とはかけ離れた作品になっていた.
4/21(土)19:07

▼真鍋周平
備忘録 新婚旅行編 その81
・メデューズ号の筏

ジェリコーの作品で1816年アフリカのセネガルに向かっていた
メデューズ号が難破した事件をモチーフにした作品で
救命ボートに乗れなかった150人の乗客は筏を作って漂流し
そのほとんどの乗客が命を落とすという悲惨な事件を描いたものだ.

作者は生存者に話を聞いたり,病院や死体置き場で死体をスケッチしたりと
念入りに準備した上でこの作品を仕上げたらしい.

http://www5d.biglobe.ne.jp/~k-ue/travel/france200508/20050817-15r.htm

ちょうどローマで胸糞悪い難破船のニュースを見た後だったので
感慨深くこの作品を鑑賞した.

>>>>>>

現実には有り得ないシーン(超現実)を表現できるというのは
絵画による芸術表現の大きな強みの一つだと私は思う.

それは現実の世界を写すことしかできない「写真」を超えた
芸術の表現方法の大きな可能性を示してくれていると思う.

現実世界を描くだけの写実主義であれば
最終的には「写真」には勝てない.
空想や想像の世界を,あたかも現実に存在するように
リアリティを持って表現できる所に芸術の大きな可能性があると思う.

(中略)

・表現の可能性
http://blog.livedoor.jp/darkm/archives/51053286.html

(中略)

「メデューズ号の筏」の作品も非現実的なシーンではあるが,
事件の悲惨さ際立たせ,その印象を後世まで伝えているという点では
価値の高い作品であると思う.

日本でも東日本大震災という大きな悲劇があったが
津波の恐ろしさや原発事故の悲惨さを
芸術の持つ表現力を使って後世まで残してくれる画家が出てきてくれないかと
この作品を見ながら思った.
4/20(金)23:04

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